生命保険の契約者貸付制度でお金を借りる流れやメリット・注意点!審査なしで無職でも即日融資可!

お金が必要となった時に借りる方法として、銀行や消費者金融からではなく、自分がかけている生命保険から借りる方法があります。

毎月口座から引き落とされていて、ケガをした時、入院をした時、病気をした時、死亡した時、満期になった時にしか思い出すことがないこの生命保険。

一時的にこの生命保険からお金を借りて、生命保険を解約もせず、ピンチを切り抜けることができるかもしれません。

この生命保険でお金を借りられる契約者貸付制度を解説していきます。

この記事でわかること
  • 生命保険会社からお金を借りる方法を契約者貸付という
  • 契約者貸付ができる保険は、養老保険と終身保険
  • 契約者貸付は審査がなく金利も低い
  • 契約者貸付の借入額は低く、金利は複利
  • 契約者貸付なら、法人、無職、ニート、専業主婦も借りれる

生命保険からお金を借りられる契約者貸付制度とは

生命保険にもたくさんの種類がありますが基本形としては3つです。

生命保険の種類 メリット デメリット 契約者貸付制度
定期保険 保険料が比較的低い ・保証期間に期限がある、一定期間のみ

・掛け捨て

養老保険 ・保険と貯蓄の両方の役割がある

・保証期間内の死亡時に保険金が支払われる

・保証期間に期限がある、一定期間のみ

・保険料が比較的高い

〇解約返戻金あり
終身保険 一生涯の保証がある、保険金が支払われる ・途中解約や解約のタイミングを判断するのが難しい

・税金面で生命保険料控除の対象となる

〇解約返戻金あり

どの生命保険でもお金を借りられるという訳ではありません。

保険会社によって、契約者貸付を取り扱いがないところもあります。

自分がかけている生命保険にどういった特徴があるのか、貸付制度が利用できるのか、このタイミングで一度調べておくのもいいかもしれません。

一時的にこの生命保険金を担保として今すぐお金を借りるためには、「解約返戻金」があるかどうかがポイントとなります。

解約返戻金とは

解約返戻金とは、生命保険を解約した時に返ってくるお金のこと。長い期間、生命保険をかけているほど、解約返戻率も高くなる

 

読み方:かいやくへんれいきん

契約者貸付が利用できる生命保険は、

  • 養老保険
  • 終身保険
  • 個人年金保険
  • 学資保険

などがあります。

 

具体的に契約者貸付が使えない定期保険には、掛け捨てタイプ

  • がん保険
  • 医療保険

などがあり、こちらの保険をかけていることも多いでしょう。

自分が今かけている保険はどれにあたるのかみておきます。

自分が掛けている生命保険会社からお金を借りる一時的な方法

契約者貸付制度とは

契約者貸付制度とは、解約返戻金がある養老保険や終身保険に加入をしている人が、生命保険会社からお金を借りられる制度。

お金が必要であれば、この生命保険を解約すればよいようなものです。

  • 解約をすることで起こるデメリット
  • 解約せずに契約者貸付で借りるメリット

を比べる必要があります。以下にメリットデメリット、注意点をまとめましたので参考にしてください。

 

この契約者貸付は、一時的な利用にしておいた方がいいです。

理由は、カードローンでお金を借りる時と違って返済期間は決まっていませんので借りたまま長期になりがちです。

そうすると、借りたお金と利息との合計が解約返戻金を上回ってしまうことが考えられます。結果、契約が失効してしまう可能性が出てきてしまうからです。

本来の目的である生命保険で受けられる権利がなくなってしまいます。

 

まず契約内容を確認。解約返戻金があるかがポイント!

先述しましたが、解約返戻金は、解約をした時に戻ってくるお金のことです。

この解約返戻金を担保にして生命保険会社からお金を借りているという仕組みになっています。

自分が毎月かけている保険料だから、借りられて当然という単純なものでもありません。借りているのは、保険料ではなくて解約返戻金だからです。

なので、今まで納めた保険料から借入金額が決定しているわけではなく、解約返戻金の7~8割の金額が借入れ上限金額として設定されます。

掛け捨てタイプの保険の場合には、解約返戻金がない為、契約者貸付制度は利用できません。

契約者貸付でお金を借りる申込から融資・返済までの流れ

自分の入っている生命保険が解約返戻金があるタイプの保険だとわかったら、契約者貸付の申込みを検討します。

いつもお世話になっている外交員や営業担当に相談をしてみるのもよいです。

ネットやオンラインでのやり取りが多い場合は、フリーダイヤルや相談窓口で問い合わせてみます。

 

インターネット・スマホアプリ・電話などで申込む

インターネットやスマホのアプリで契約者貸付の受付のページがあればそこから手続きを進め、振り込んでもらう口座を指定します。

外貨建保険の場合には、円か米ドルかを選ぶことになります。

申込書などを作成する、必要書類を準備するなどの手間を考えれば、手続きはとても簡単です。

ログインをする際には、保険証券(証券番号)、お客様IDやパスワードなどが必要となりますので、準備をしておくとスムーズにお手続きができます。

引用:第一生命

会社によってはATMからの手続きができる場合もありますので、提携コンビニATMも近くて便利です。

着金・送金を確認、引き出す

手続きが済めばあとは、お金が入金されるのを待つだけです。

生命保険会社によっても違いがありますが、日本生命でインターネット手続きをした場合、平日14:30までの手続きで当日中の着金もできます。

担当者を通じての書類でのやり取りの場合で、3営業日くらいはかかると思っておいたほうがいいでしょう。

送金が完了すれば電話やメールなどでお知らせがありますので、見逃さないようにしておきます。

返済日・返済方法は決まっていない

カードローンでお金を借りた場合には、毎月決まった日に月々決まった額を返済したり、余裕のある月は任意返済をしたりします。

契約者貸付の返済方法は、決まっていません

月々に定額を返済してもいいし、一括返済をしてもいいし、利息だけを支払ってもいいです。

返済日決まっていません。返済日も期日もなく返済期間も決められていません。

ただし、借入残高が解約返戻金を超える契約が失効てしまいます。

解約返戻金を上回る額借入れはできませんし、返済ができない場合には、保険の意味がなくなってしまいます。

返済方法は、それぞれの生命保険会社によって違いがありますが、

  • 専用カードを使って提携ATMからの入金
  • 専用払い込み用紙を送ってもらって銀行からの振込
  • 専用払い込み用紙を送ってもらってPay-easy(ペイジー)による払込
  • 契約者専用サービスにログイン後、ネットバンキングによる振込

などがあります。

コンビニからの振込・ゆうちょからの振込・銀行窓口での振込など取扱い機関により入金確認の日数に違いがあります。

契約者貸付の利用も計画的に進める必要があります。

契約者貸付制度のメリット

自分の生命保険を使ってお金が借りられる契約者貸付制度のメリットとはどんなものがあるでしょうか。

  • 生命保険は解約せず、契約内容・条件の変更もなし
  • カードローンでは欠かせない審査がなし
  • 今すぐお金が借りられる、即日融資対応
  • 返済期日がない
  • お金を借りても信用情報に記録が残らない
  • 生命保険の契約期間に関わらずお金を借りれる
  • 法人名義でもOK

など、カードローンにはないメリットが多くあります。

メリットをわかった上で上手に活用したいものです。

生命保険の契約内容は続行、解約の必要はなし

生命保険の契約内容がそのまま使えるというところはうれしいメリットです。

「解約をしても、また再契約をすればいい」という簡単なものでもありません。

もし解約後、再度申込みをしようとした時には、申込条件が変わっていることが考えられます。

年齢が若い時に入った保険料の方が安かったり自分の病歴や手術歴が増えて加入できる保険がなくなってしまうということがありえます。

配当金が付くタイプの生命保険ではその配当金の権利継続されます。

お金を借りたとしても契約内容はそのまま、保険料も変わらない、解約にならないというのは大きなメリットです。

お金を借りる為の審査なし

契約者貸付には、お金を借りる為の審査がありません。利用目的、使用用途も聞かれません。

お金を借りる方法として一番にあがってくるのは、カードローン。そのカードローンで面倒なのが審査に通るかどうかということです。

他社借入が複数あったり、遅延や滞納の経験があるなどカードローンの審査を受けるのに抵抗がある方もあるかもしれません。

無職やニートで収入がなく、カードローンの審査に通る自信がない人も心配がありません。

審査には時間もかかります。消費者金融の審査はスピード感がありますが、銀行の審査となると日数がかかってきます。

そのことを考えると審査がなくてお金が借りられる方法というのはとても有難いと言えます。

 

即日融資可能、当日引き出しOK 

今すぐお金が借りたい!そういう場面で即日融資ができるかどうかは大問題です。

銀行カードローンは、即日融資には対応をしていませんので、問題外です。

消費者金融は申込時間によっては、即日融資ができるところも多く、契約者貸付制度と遜色ありません。

申込から融資までの時間 申込み条件
日本生命・ニッセイ 即日可 インターネットで平日14:30まで
第一生命 即日可 電話1本振込くん利用で平日14:30まで
大同生命 即日可 インターネットで平日18:50まで
ソニー生命 即日可 インターネットで平日16:00まで
メットライフ生命保険 最短3営業日 電話・WEBサービス・アプリから

消費者金融も契約者貸付制度も提携ATMからの手続きができ、そこから引き出すこともできますので、大変便利です。

お金が必要となった当日の引き出しもできます。

返済期日・返済期間がない

メリットかどうかはわかりませんが、契約者貸付には決まった返済期日というものがありません

「いつまでに返してください」という返済期間もありません。

極端な話では、保険の契約期間内には返済ができていればよいということになります。

返済をしないでいると、自分にとってのデメリットばかりしかないので、すぐに返済をすることをおすすめします。

生命保険会社側からみれば、返済がなくてもなにもデメリットがない為、催促することもありません。

自分でしっかり管理をしておかないと、

  • 利息が複利で増える
  • 保険内容・保証内容が無効になる
  • 保険をかけていたおかげでもらえるはずだった特典(配当金・お祝い金など)もなくなる

という事態が待っています。

信用情報に記録が残らない

生命保険会社の契約者貸付の場合には、この信用情報に記録が残らずお金を借りることができます。


引用:契約者貸付を利用すると信用情報機関に登録されませんか。|契約者貸付サービスについて|よくあるご質問|メットライフ生命 (metlife.co.jp)

カードローンは申し込んだだけでも信用情報の記録が残ります。その審査に落ちたとしても履歴が残ります

信用情報とは、銀行や信販会社、クレジット会社や消費者金融がお金を貸す時に返済能力があるかどうか判断をするために調べる機関で、この信用情報にはお金に関する情報が内容にもよりますが5年が残ります。

家賃や携帯電話代の未納滞納、強制解約、カードローンの未納滞納、代位返済、任意整理、個人再生、自己破産など調べればわかるようになっています。

この信用情報には、あまり記録がないほうが好ましく、これ以上記録を残したくない場合にも契約者貸付は有効です。

契約したばかりでも利用できる

契約者貸付で借りるとしても、保険を契約したばかりのタイミングで利用することはできるのでしょうか。

契約したばかりだとしても貸付の申込みはできます

ですが、担保として使えるお金が少ないので借りられる額も少ないです。

契約をしてまだ間もないころに、お金を借りなければいけない事態になったとしても契約者貸付では全然足りないということになりそうです。

違う方法でお金を借りたほうがいいでしょう。

法人契約でも契約者貸付は利用できる

法人でお金が必要な時にも保険会社の契約者貸付は、とても便利な手段です。

契約者が法人であれば申し込むことができます。

法人が契約者貸付を利用することは、税金面でも有効です。

保険を解約して返戻金を受け取ると雑収入となり課税対象となりますが、借り入れであればその心配もなく現金を手にすることができます。

資金繰り、運転資金など、今すぐお金が必要な時には、当日遅くても3営業日で送金をしてもらえる契約者貸付はとても使い勝手がよい方法だといえそうです。

 

契約者貸付制度の注意点

なんだかメリットばかりの契約者貸付制度のように思えてきますが、以下のような注意点もありますので、それをわかった上で比較検討をすることが大切です。

  • 金利が複利である
  • 返済ができないと保険が解約になる
  • 借入限度額は解約返戻金の7~8割
  • 契約者しか借りられない
  • 家族バレの原因、郵便物は避けられない

ひとつづつ詳しく説明をしていきます。

利息はカードローンより低めだが、複利には注意

契約者貸付にも利息が付いてきますので、それはわかった上でお金を借ります。

ですが利息は、低く設定してあり、金融情勢や契約をした年月日によっても変わってきます。生命保険会社によるところもあり一概には難しいのですが、2.0%~5.6%くらいです。

種類 名称 金利
生命保険 日本生命・ニッセイ 3.0%~3.75%
生命保険 第一生命 3.0%~5.75%
生命保険 明治安田生命 2.15%~5.75%
生命保険 オリックス生命保険 1.70%~7.50%
生命保険 アフラック 2.5%~4.0%
銀行 三井住友銀行カードローン 1.5%~14.5%
銀行 三菱UFJ銀行カードローンバンクイック 1.8%~14.6%
ネット銀行 楽天銀行スーパーローン 1.9%~14.5%
消費者金融 プロミス 4.5%~17.8%
消費者金融 アイフル 3.0%~18.0%

銀行カードローンが1.5%~14.6%、消費者金融カードローンが3.0%~18.0%あたりと比べると格段と低いことがわかります。

利率の数字だけを見ると低いので安心して借りられる感じがあります。

気を付けたいのは、これが複利だということです。

複利とは

貯蓄や投資の時には、うれしい複利。借金の時には、返済額がどんどん膨らむ怖いのがこの複利です。

元金に利息がつきます。その次は、その元金+利息の合計に利息が付きます。利子にも利子がつく、どんどん利子が増えていく計算方法です。

対して元金に対してだけ利息がつくことを単利といい、カードローンではこの単利で利息がつきます。

元金に利息がつくのではなく、元金に利息が付いた金額に利息がつく複利では、利息の増えるスピードが違ってきますので、短期で返済をしないことには、この低金利もあまり意味がないかもしれません。

返済できない時には保険が解約になる

返済できる範囲で借りるのが基本ではありますが、返済ができなくなってしまった場合にはどうなるのでしょうか。

返済ができなくなってしまった場合には、元利金が解約返戻金を超えた金額になった時点で生命保険の契約内容が失効(オーバーローン)となります。せっかく今までかけていた保険の意味がなくなってしまいます。保証もされなくなります。

オーバーローンとは

オーバーローンとは経済用語で、マイホームやマイカーをローンで買う時に使われることが多いですが、ここでは、契約者貸付で借りた金額と利息を含めた額が、担保となっている解約返戻金の額を超えて返済ができなくなって、保険が失効することをいいます。

その上、満期になった時に支払われるはずだったお金から、借りた金額と利息が差し引かれた金額で支払われます。

保険金の支払いがある時も同様で、もらえるはずだった保険金の金額から、貸付金元金+利息が引かれた額しかもらえなくなってしまいます。

借入額に限度有、希望額には足りないかも

審査もなく金利も低い生命保険の契約貸付で借りられるだけ借りられれば、とても簡単でお得なのですが、そうはいきません。

今まで、支払った額以上のお金は、もちろん借りられません。

解約返戻金の7~8割ほどしか借りられないことになっています。

貸付に限度額はありますが、利用回数に制限はなく、何度でも借りることができます。

借りられる額は、それぞれの条件・払込期間によりますので一概には言えません。

生命保険会社のコールセンターで問合せるか、サイトから自分のID・パスワードを入力、ログイン後に調べることができます。

自分が借りたい金額に満たないこともあると思いますが、その場合には、銀行や消費者金融カードローンの検討をるすことになります。

お金を借りれるのは契約者本人のみ。受取人、被保険者は借りられない

契約者貸付でお金を借りられるのは、契約者本人だけです。

契約者の他には、受取人や被保険者という欄があり、そこには別の人の名前、例えば子どもや親、配偶者の名前が入っているはずですが、そこに名前があるだけではお金は、借りられません。

自分が小さいころに、母親が契約者で自分の保険に入ってくれていたとしたら、契約者貸付で貸付を受けられるのは母親ということになります。

妻の保険を夫が契約をして支払いをしている場合、被保険者である妻はお金を借りることができません。契約をしている夫ならお金を借りることができます。

郵便物が届くので家族バレのおそれ

お金を借りるということを内緒にしておきたいケースもあると思います。

契約者貸付でお金を借りた時には、家族にバレることを一番に防ぐことが大切です。(バレずに借りる)

家族に知られてしまうタイミングとしては、郵便物が届く時です。

保険会社によって違いがありますが、例えば「契約者貸付支払手続完了のお知らせ」「返済方法のご案内」などのお知らせ文章が自宅に届きます。

引用:契約者貸付を利用した場合、何か郵送物が送られてきますか。|契約者貸付サービスについて|よくあるご質問|メットライフ生命 (metlife.co.jp)

これらの郵便物は、拒否することができませんので、注意が必要です。

 

生命保険会社からの契約者貸付以外の借入方法ならカードローン

  • 生命保険会社に契約者貸付の取り扱いがなかった。
  • 自分の入っている保険には解約返戻金がなく契約者貸付はできない商品だった。
  • 契約者貸付で借りられる金額では足りない。
  • すぐには返済のあてがなく、複利の利息はなんだかこわい
  • 返済ができなくて、生命保険がなくなってしまっては困る

以上にあてはまるようなら、契約者貸付でお金を借りるのはやめて、カードローンを検討したほうがいいです。

条件 契約者貸付 銀行カードローン 消費者金融カードローン
金利 2.0%~5.6% 1.5%~14.6% 3.0%~18.0%
審査 なし あり あり
即日融資 あり なし あり
在籍確認 なし あり あり
担保・保証人 不要 不要 不要
借入限度額 解約返戻金の7~9割 10万円~1,200万円 1万円~800万円
利息計算方法 複利 単利 単利
返済が遅れたら 督促なし、保険内容の失効あり(オーバーローン) 督促あり、遅延損害金あり 督促あり、遅延損害金あり

 

1 COMMENT

エソラ

急な入り用の際にお金を借りる時はカードローンが一番現実的な選択肢だと思っていましたが、終身保険に加入している身として契約者貸付の方が自分にとって借りる際のメリット・デメリット双方WInWinの関係でいい選択肢だと気付きました。

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