年金を受給しながら生活をしていく中で、お金が足りないことや生活費が払えなくなるケースがあります。
物価の上昇に反比例するように年金の支給額が減少しているため、年金受給者でもお金がないということが多くなっています。
年金の平均の受給額は厚生労働省が発表するデータによると、令和3年のでは老齢基礎年金の平均の受給月額は56,368円で、老齢厚生年金を加えた平均の月額の受給額は145,665円です。
(参照:厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概要」)
しかし、年金はこれまでに納めた保険料によって受給額が変動するため、平均の受給額より年金がもらえない可能性も高く、約20万円にも満たない年金では、家賃や光熱費、食費などが払えなくなるケースも考えられます。
また高齢化が進むと、入院した時の入院費や医療費や老人ホームの費用などお金が必要な場面がどんどん増えていきます。
本記事では、年金受給者がお金を借りる方法を担保あり・担保なしで合わせて6つ紹介します。
この6つの方法では、国の制度を利用してお金を借りる方法や、何かを担保にしてお金を借りる方法、金融機関のキャッシング・カードローンでお金を借りる方法などを紹介します。
年金受給者にとってどこからお金を借りるのがベストなのかを理由を説明しながら解説します。
また、年金受給者で年金収入のみの人はお金を借りれないと思っている人も多いため、働いてない状態で年金収入のみの人でも借りれるカードローン会社も紹介します。
- 年金担保貸付制度は年金を担保にお金を借りれる制度【2022年3月31日申込受付終了】
- 年金担保貸付制度の代わりは生活福祉資金貸付制度が推奨されている
- 年金受給者でも担保があればお金を借りやすい
- 国の制度でお金を借りるときは連帯保証人が必要になる
- 消費者金融カードローンは担保なし・連帯保証人なしでお金を借りることが可能
- カードローンは審査から融資まで最短即日!いつでもどこでも借りれる
- 年金受給者で年金収入のみの人や70歳を超える高齢でも借りれるカードローンがある
年金受給者がお金を借りる6つの方法!担保あり・担保なしの方法を解説
年金受給者でもお金を借りたいケースというのは多く想定されます。
年金受給者がお金を借りる時のよくある理由としては、医療費や入院費、老人ホーム・介護施設の費用、光熱費、家賃、食費など日頃毎日発生する費用から、病気になったときの費用など様々なシーンでお金を借りるケースがあります。
しかし実際には、「年金受給者でお金を借りたいけど、どこから借りればいいのかわからない」という人も多くいます。
そういった年金受給者で初めてお金を借りる人のためにも以下で年金受給者がお金を借りる方法を6つ紹介します。
年金受給者がお金を借りる方法 | どこで申し込む?(窓口) | いつから借りれる? | 担保 | 審査 | 年金収入のみでも借りれる? | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|
年金担保貸付制度 | 年金の受け取り口座にしている金融機関 | 最短3週間~ | 年金受給権を担保 | 必要 | 〇 | 2022年3月31日をもって新規の申込受付終了 |
リバースモーゲージ | 銀行や信用金庫などの受付窓口 | 申し込みから借り入れまで約1カ月~ | 住宅・土地を担保 | 必要 | 〇 | 土地や住宅を担保にお金を借りる 利息のみの返済だけでOK |
ゆうちょ銀行「貯金担保自動貸付」 | ゆうちょ銀行の受付窓口 | 定期貯金や定額貯金を契約した時点で利用可能 | ゆうちょ銀行の貯金を担保 | 不要 | 〇 | ゆうちょ銀行の貯金があれば利用可能な貸付 貯金があれば連帯保証人も審査も不要で即日借り入れ可能 |
質屋 | 質屋の受付窓口 | 最短即日 | 貴金属やブランド品を担保 | 不要 | 〇 | 貴金属やブランド品を質に預けてお金を借りる 最短即日でお金を借りることも可能 |
カードローン | 銀行・信用金庫・消費者金融の受付窓口 | 最短即日 (最短20分で融資可能の会社もある) |
担保なし | 必要 | 一部金融機関では可能 | 年金受給者で最短即日融資が簡単に行える 年金収入のみでも担保なしで借りれる可能性がある |
生活福祉資金貸付制度 | 社会福祉協議会の窓口 | 1週間~1カ月 | 担保なし | 必要 | 〇 | 審査あり。 低金利で国からお金を借りれる制度 即日での融資は不可 |
年金担保貸付制度・リバースモーゲージ・貯金担保自動貸付・質屋はお金を借りる時に担保が必要なため比較的にお金を借りやすいとされています。
また、カードローンや生活福祉資金貸付制度は担保なしでお金を借りることができるため、住宅や貯金、ブランド品など担保にできるものがない人や、保証人がいない・保証人を立てれない人、お金を借りていることがバレたなくない人ははカードローンがおすすめです。
以下では、年金受給者がお金を借りる方法6つの概要について紹介します。
「年金担保貸付制度」は年金受給者がお金を借りれる【年金担保あり】
年金受給者でお金を借りている人の多くが、年金担保貸付制度を利用してお金を借りています。
年金担保貸付制度とは、独立行政法人福祉医療機構が定める法律上で唯一年金を担保にお金を借りることが認められている制度です。別名で「年金前借り制度」とも言われています。
年金の受給権を担保にすることで、金融機関でお金を借りることに比べて低金利でお金を借りることができます。
生計が年金収入のみの人でも申し込み可能で、国が認めた制度であるため返済が難しくなった場合などは返済条件を緩和してもらえることもあるため、年金受給者にとって非常にやさしい制度です。
審査や返済条件についても金融機関のカードローンに比べて易しいことから、年金受給者はお金を借りる時に年金担保貸付制度を利用していることが多いです。
年金担保貸付制度は、2022年3月31日(令和4年3月末)で申込受付を終了しました。
(参照:厚生労働省「年金担保貸付制度終了のご案内」)
しかし、この年金担保貸付制度は2022年3月31日をもって新規の受付を終了しています。
そのため、年金受給者でも年金担保貸付制度を利用してお金を借りることができなくなっています。
厚生労働省は年金担保貸付制度の代わりとして生活福祉資金貸付制度を推奨しています。
こちらについては後述します。
自宅を担保にお金を借りる「リバースモーゲージ」【不動産担保あり】
年金受給者で一軒家や分譲マンションの住宅を所有している人は、リバースモーゲージを利用することで自身が住んでいる住宅を担保にして住みながらお金を借りることも可能です。(家を担保にお金を借りる方法)
契約期日が完了したタイミングや、借入人が亡くなったタイミングで担保にしていた不動産を売却し、借りていたお金を返済する仕組みです。
老後に住んでいる住宅の売却を考えながらもお金を借りたい人にはリバースモーゲージがおすすめです。
しかし、借入人が亡くなった後に誰か住んでいた場合は、残された家族が住む場所がなくなるなど悲惨なデメリットも存在します。
リバースモーゲージをする前にデメリットを把握しておくことや、他の方法でお金を借りることも検討する必要があります。(リバースモーゲージがやばい・罠と言われるのはなぜ?)
ゆうちょ銀行「貯金担保自動貸付」でお金を借りる【貯金の担保あり】
ゆうちょ銀行の貯金がある人は、ゆうちょ銀行の貯金を担保に貯金担保自動貸付でお金を借りることもできます。
貸付の対象は担保定額貯金もしくは担保定期貯金で貯金を行っている人です。
限度額は預け入れしている金額の90%まで、貸付上限額は最大300万円まで利用可能です。
貯金担保自動貸付のメリット
- 自分の貯金を担保にお金を借りれる
- 貯金を崩さずにお金を借りることができる
- 返済できなくなれば貯金から自動で借り入れたお金の返済を行う
- 審査不要・年金収入のみでもお金を借りれる
ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付の最大のメリットは自動化によって返済を貯金口座から自動で返済してくれるシステムがあることです。
また、担保になる定額貯金・定期貯金があればすぐに申し込み可能で審査不要で借り入れできます。
しかし貯金を担保にお金を借りるため、貯金の残高が少なくなれば借りれるお金も少なくなります。
貯金が0になれば、担保がなくなりお金を借りることができなくなるため注意が必要です。
質屋でお金を借りることも可能【貴金属や宝石などの担保あり】
身の回りの宝石などの貴金属やブランド品を担保に質屋でお金を借りる方法もあります。
実は質屋は買取以外にも商品を預けておくことでお金を借りることができます。
質屋でいくら借りれるかというと、相場は預け入れた商品の買取金額の約8割ほどのお金を借りることができます。
預け入れする商品 | 買取金額 | 借りれるお金 |
---|---|---|
ブランド品のバック | 10万円 | 約8万円 |
宝石 | 100万円 | 約80万円 |
高額な金額を借りたい場合は、より高額な商品を質屋に預け入れする必要があります。
質屋の利息の相場は、月利で約1.5%~約10%ほどと月利のため高めの利息になります。
お金を借りてすぐ返せる場合は、質屋でお金を借りるのも一つの方法になります。
しかし、質屋でお金を借りるよりカードローンで借りる方が金利が低いため、利息を下げてお金を借りれる可能性が高いです。
カードローンでお金を借りる【担保なし・即日融資可能】
「年金受給者でも保証人なしでお金を借りたい」「年金受給者で即日融資でお金を借りたい」「担保なし・年金収入のみでお金を借りたい」という人には金融機関のカードローンがおすすめです。
年金受給者がお金を借りる方法でカードローンと、残り5つの方法を比較します。
カードローン | 年金担保貸付制度 | リバースモーゲージ | 貯金担保自動貸付 | 質屋で借入 | 生活福祉資金貸付制度 | |
---|---|---|---|---|---|---|
担保 | 不要 | 年金の受給権 | 住宅・土地 | ゆうちょ銀行の貯金 | 貴金属やブランド品 | なし |
連帯保証人 | 不要 | 必要 | 不要(保証会社が連帯保証人になるケースが多い) | 不要 | 不要 | 必要 |
年齢制限 | 金融機関によって変動(80歳まで借りれるカードローンあり) | 20歳以上 | 金融機関によって変動(50歳以上・60歳以上・65歳以上など) | 年齢制限なし | 年齢制限なし | 65歳以下 |
融資までのスピード | 最短即日(最短20分もあり) | 約4週間~5週間 | 約1カ月以上~ | 担保定期貯金・店舗定額預金を持っている人は即日融資可能 | 最短即日 | 65歳以上でも対象 |
金融機関のカードローンは唯一原則保証人と担保が不要です。
また、金融機関によっては最短即日でお金を借りることができるカードローンも存在するため、即日融資を希望する年金受給者にとってはおすすめです。
年齢制限が設けられているため高齢の年金受給者は注意が必要ですが、金融機関によっては最大80歳の超高齢まで借りれる金融機関も存在します。
年齢制限を確認しておけば年齢も関係なく金融機関カードローンでお金を借りることが可能です。
カードローン会社によっては収入が年金収入のみの人でもお金を借りることができる会社も存在します。
また、年金や貯金を担保にしないため年金の受給額が減ることや貯金額を失うこともありません。
年金受給者がカードローンでお金を借りるメリット まとめ
- 担保なし・保証人なしでお金を借りれる
- 最短即日で審査完了・今日中にお金を借りることが可能
- 年齢制限はあるが最大80歳まで借りれるカードローンも存在する
- カードローンでお金を借りても年金の受給額は減らない
- 年金収入のみでお金を借りれるカードローンもある
「生活福祉資金貸付制度」の審査に通過できればお金を借りられる
年金受給者でもうどこからも借りれない人の最終手段は、生活福祉資金貸付制度を利用してお金を借りる方法です。
生活福祉式貸付制度とは、低所得者や高齢者、障害者などで生活が困窮している人が国からお金を借りる制度です。
低所得世帯、障害者世帯又は高齢者世帯に対し、資金の貸付けと必要な相談支援を行うことにより、その経済的自立及び生活意欲の助長促進並びに在宅福祉及び社会参加の促進を図り、安定した生活を送れるようにすることを目的としています。
生活福祉資金貸付制度の最大のメリットは低金利でお金を借りることができる点です。
後述しますが、保証人ありの場合は無利息・保証人なしの場合でも年率1.5%でお金を借りることが可能です。
窓口は各市村町社会福祉協議会を通すため、融資スピードは約1カ月と時間を要します。
そのため、即日でお金を借りたい場合や、近いうちにお金を借りたい場合はカードローンが有効な手段になります。
年金受給者が年金収入のみで借りる為に必要な条件
一般的に、年金受給者で年金収入のみの人がお金を借りることは難しいと考えられます。
しかし、年金収入のみの人でも各カードローン会社の申し込み条件や年齢制限、審査を通過すれば年金収入のみでもお金を借りることが可能です。
以下では、実際に年金受給者で年金収入のみの人がお金を借りづらい原因や理由を紹介します。
その中で、年金収入のみの人がお金を借りるコツや審査に通りやすい条件なども解説します。
カードローンは申し込み条件と審査を通過すればお金を借りれる
年金受給者がカードローンでお金を借りるには、カードローン会社が定める申し込み条件と審査を通過すればお金を借りることができます。
カードローン会社の一般的な申し込み条件・審査
- 年齢制限
- 働いているかどうか(安定した収入があるか)
- 信用情報機関への照会
カードローン会社は、お金を貸す際にその人に返済能力があるかどうかを判断し、お金を貸すかどうかとお金を貸すときの限度額を判断しています。
その判断を行うために、カードローン申込者の年齢や職業を確認して働いているかどうか、安定した収入があるかどうかを判断します。
また、お金を借りるときに信用情報機関と呼ばれる、クレジットカードやローン、返済などの個人の履歴を管理する機関に信用情報を紹介します。
お金を借りる人の信用情報に問題がないかを過去の滞納の履歴などで確認し、総合的に審査を通過することでお金を借りることができます。
信用情報を取り扱う機関は3つ存在します。
カードローン会社は上記の信用情報機関に個人信用情報を紹介して審査を行います。
過去に滞納や踏み倒しがない人の方が当然審査に通りやすいですし、お金を借りやすいです。
カードローンはこの申し込み条件と審査を通過したらお金を借りることができますが、年齢制限などの申し込み条件はカードローン会社によって異なります。
そのため、申し込み条件を確認していけば、年金収入のみの人や70歳を超える高齢者でもお金を借りることができます。
70歳以上でも借りれる?カードローンを選ぶときは年齢制限に注意
「70代・70歳以上でもカードローンで借りれるの?」と疑問に思う人はたくさんいます。
結論から述べると、70歳以上でも借りれるカードローン会社はあります。
多くのカードローン会社の年齢制限は、「20歳から69歳まで」と設ける会社が多いですが、70歳を超える高齢者でも借りれるように対応しているカードローンも存在します。
カードローン会社の年齢制限を消費者金融カードローン4社で比較します
消費者金融カードローンの年齢制限 | 年齢制限 |
---|---|
プロミス | 18歳以上74歳以下 (申込時の年齢が18歳・19歳の場合:収入証明書類が必須※高校生(定時制高校生・高等専門学校生も含む)は申込不可) (収入が年金のみの方は申込不可) |
アコム | 20歳以上 |
アイフル | 20歳以上~69歳まで |
レイク | 20歳以上~70歳まで |
消費者金融カードローンの中ではプロミスが74歳までお金を借りることができます。
このように、カードローン会社の中でも年齢制限は異なっており、条件を確認しておくことで70代でも問題なくお金を借りることができます
また、ベルーナノーティスや七十七銀行の77カードローンなどは80歳の超高齢者までお金を借りることが可能です。
各社カードローンの申し込み条件を比較
年金受給者がカードローンでお金を借りるときは、より細かくカードローン会社の申し込み条件を確認して申し込む必要があります。
年金受給者でお金を借りるケースとして、70歳以上・年金収入のみなど様々なケースが想定されます。
自身の現状と申し込み条件があてはまっているかを確認して申し込みしないと、申し込みを断られることや審査に落ちることがあります。
実際に、カードローン会社の申し込み条件を比較します。
カードローン会社 | 申込条件 | 年金収入のみ |
---|---|---|
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | ・20歳~65歳まで ・アコム株式会社の保証を受けられる人 ・原則安定した収入がある人 ・外国人の人は永住許可をもらっている人 |
〇 |
オリックス銀行カードローン | ・20歳~69歳まで ・オリックス・クレジット株式会社または新生フィナンシャル株式会社を受けられる人 ・原則安定した収入がある人(専業主婦のぞく) ・外国人の人は永住許可をもらっている人 |
〇 |
auじぶん銀行 | ・20歳~69歳まで ・アコム株式会社の保証を受けられる人 ・原則安定した収入がある人 |
〇 |
セブン銀行カードローン | ・20歳~70歳未満の人 ・セブン銀行口座を持っている人 ・当社の一定基準を満たし、アコム株式会社の保証を受けられる人 ・外国人の人は永住許可をもらっている人 |
〇 |
ベルーナノーティス | ・20歳~80歳まで ・当社基準を満たす人 |
〇 |
かんたん安心カードローン | ・20歳~80歳まで ・定期収入のある電話連絡可能な人 |
〇 |
スルガ銀行グループ「ダイレクトワン」 | ・20歳~69歳まで ・安定した収入のある人 |
〇 |
横浜銀行カードローン | ・20歳~69歳まで ・SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の保証を受けられる人 ・原則安定した収入がある人とその配偶者 ・神奈川県内全地域・東京都内全地域・群馬県高崎市、前橋市、桐生市で住んでいるまたは働いている人 ・横浜銀行ならびにSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の個人情報取り扱いに同意する人 |
〇 |
77カードローン | ・20歳~65歳まで ・東北6県または北海道に住んでいる人 ・原則安定した収入がある人(個人事業主・会社経営者除く) ・七十七銀行のキャッシュカードを持っている人 ・77カードローンの所定基準を満たす人 |
〇 |
レイク | ・20歳~70歳まで ・国内在住の人 ・外国籍の人は永住権を持っている人 |
〇 |
JAフリーローン | ・20歳~75歳で完済時に75歳以下の人 ・安定した収入がある人(年金収入含む) ・JAの営業区域内に住んでいる人 ・JA所定の保証会社の保証を受けられる人 |
〇 |
プロミス | ・18歳以上74歳以下 (申込時の年齢が18歳・19歳の場合:収入証明書類が必須※高校生(定時制高校生・高等専門学校生も含む)は申込不可) (収入が年金のみの方は申込不可) ・本人に安定した収入があること |
× |
アコム | ・20歳以上 ・アコムの定める基準を満たす人 ・安定した収入があり返済能力を持っている人 |
× |
アイフル | ・20歳~69歳まで ・定期的な収入があり返済能力を有する人 |
× |
上記の表のように、カードローン会社でも年金収入のみでお金を借りることができるカードローンはあります。
また、申し込み条件も様々で年齢制限や、口座開設が必要なカードローン会社も存在します。
例えば、70歳以上で年金収入のみでカードローンでお金を借りたい場合に申し込み条件を満たすのは、ベルーナノーティス・77カードローン・JAフリーローンが該当します。
年金収入のみは借りづらい?審査に落ちやすい原因と理由
実際に、年金収入のみでカードローン会社からお金を借りる申し込みを行った際、比較的に審査に落ちることが多いです。
年金受給者で年金収入のみの人が審査に落ちる原因は主に3つの原因があります。
- 年金収入がカードローン会社が定める「安定した収入」に該当していない
- 年金収入のみだと返済能力が低いと判断されることがある
- 死亡時や病気になった時返済ができなくなるリスクが高い
上記が年金受給者で年金収入のみの人がお金を借りたいのに審査に通らない原因だと考えられています。
カードローンの借り入れ期間が長くなると、利息も膨らみ多額の返済額になる可能性もあります。
収入が年金収入のみの場合、返済額が多額だと年金だけで返済できなくなる可能性が高いため、カードローン会社が債権回収ができなくなるリスクがあります。
上記の理由からカードローン会社は年金収入のみの人にはお金を貸しづらいと考えられます。
そのため、年金受給者で年金収入のみの人はお金を借りたいと思っても審査に落ちたりすることが多いと考えられます。
アルバイト・パートや不動産収入など安定した収入がある人の方がカードローンの審査に通りやすい
年金受給者でもパートやアルバイト、不動産収入など年金以外の定期的な収入がある人はカードローンの審査に通りやすいです。(アルバイトでお金を借りるは?)
理由は上記でも述べたように、年金はカードローンの定める安定した収入に該当されないことがある点や、年金収入のみだと返済能力が低いと判断される可能性があるからです。
その点、アルバイトや不動産収入などの継続的な収入がある人は、カードローン会社の申し込み条件を満たす可能性が高くなります。
もし働ける状態であれば、アルバイトやパートをすることでお金を増やしながらカードローンの審査を通過しやすくすることも可能です。
障害年金受給者でもカードローンでお金を借りることは可能?
結論から述べると、障害年金を受給している人もカードローンでお金を借りることは可能です。
障害年金も見直しによって、障害年金の受給額が減額されお金がない・お金が必要という人が多くなりました。
障害年金受給者もカードローンの申し込み条件と審査を通過すれば年金受給者と同じようにお金を借りることができます。
注意点としては、収入が障害年金のみの場合は、年金収入のみの人と同じように審査に通りづらいです。
しかし、手作業の仕事や内職、アルバイトをしている人はカードローンの審査に通りやすいです。
また家族と同居していれば本人以外と連絡を取ることが可能になるため、よりお金を借りやすくなると考えられます。
年金受給者でも必ず審査が通るカードローンはどこ?
年金受給者でも必ず審査が通るカードローンというものは存在しません。
カードローンはそれぞれ申し込み条件と審査を通過しないとお金を借りることができません。
また年金受給者に関わらず、必ず審査に通るカードローンというのは存在しません。
しかし、審査に通りやすいカードローン会社はあります。
審査の通りやすさ | |
---|---|
消費者金融カードローン | ◎ |
銀行カードローン | 〇 |
銀行カードローンより消費者金融カードローンの方が審査に通りやすいと考えられています。
理由としては、カードローンの審査基準が消費者金融と銀行で異なっているからです。
消費者金融カードローン | 銀行カードローン | |
---|---|---|
取り扱う法律 | 貸金業法 | 銀行法 |
保証会社 | × | 〇 |
借入限度額 | 年収の3分の1 | ~約1000万円 |
消費者金融カードローンは貸金業法、銀行カードローンは銀行法という法律のもとで審査基準や借り入れ限度額などが異なります。
そのため審査のフローが少ない消費者金融カードローンの方が借りやすいです。
しかし、銀行カードローンは貸金業法が定める総量規制に該当しないため、銀行カードローンの方がより多くのお金を借りることが可能です。
消費者が過度な借り入れを防ぐために、年収などを基準にその3分の1以上の貸付を行うことを禁止する法律
消費者金融カードローンなどが該当する。
銀行カードローンや信用金庫カードローンは総量規制の対象外
より確実に審査に通りたいのであれば、審査に通過しやすい消費者金融カードローンがおすすめです。
年金収入のみで借りられるカードローン:消費者金融・銀行・信用金庫
「年金受給者でもお金を借りたい」「年金収入のみでお金借りれる?」と考えている人に向けて、年金収入のみでも申し込み可能で借りれるカードローン会社を紹介します。
年金収入のみで借りれるカードローンの種類は、消費者金融カードローン・都市銀行カードローン・地方銀行カードローン・JAバンクの4つが存在します。
年金収入のみで借りれるカードローン | 消費者金融カードローン | 都市銀行カードローン | 地方銀行カードローン | ネット銀行カードローン | JAバンク | 信用金庫カードローン |
---|---|---|---|---|---|---|
審査スピード | 最短即日 (最短20分もあり) |
最短即日~翌営業日 | 最短即日~翌営業日 | 最短即日~翌営業日 | 非公開 | 最短即日~翌営業日 |
借り入れまでのスピード | 最短即日 (最短20分もあり) |
最短即日~翌営業日 | 最短即日~翌営業日 | 最短即日~翌営業日 | 約3週間 | 最短即日~翌営業日 |
利息の相場(年利) | 約3.0%~約18.0% | 約1.5%~約14.5% | 約1.5%~約14.5% | 約1.5%~約14.5% | 8.725% | 約3.0%~約14.0% |
金融機関のカードローン | ・ベルーナノーティス ・セゾンファンデックス「かんたん安心カードローン」 ・レイク |
・三菱UFJ銀行「バンクイック」 | ・スルガ銀行「ダイレクトワン」 ・横浜銀行カードローン ・七十七銀行「77カードローン」 |
・オリックス銀行カードローン ・auじぶん銀行カードローン ・セブン銀行カードローン |
・JAフリーローン | ・しんきんカードローン「きゃっする」など |
年金収入のみで借りれる? | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
都市銀行・地方銀行・消費者金融・JAバンクそれぞれで審査スピードや融資までの期間が異なります。
注意点としては、基本的に信用金庫は年金収入のみでお金を借りることはできません。
「即日・今日中・または数日中にお金が必要」という人には、即日審査・即日借り入れ可能の消費者金融カードローンがおすすめです。
低金利で長期的にお金を借りたい人は、都市銀行や地方銀行のカードローンが利息が低くおすすめです。
金融機関・会社によって利息の年率や借り入れ条件や借りれる金額が異なるため、以下で年金収入のみでも借りれるカードローン会社の詳細を紹介します。
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」は都市銀行で唯一年金収入のみで借入可能
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」は都市銀行の中で唯一、年金収入のみでもお金を借りることが可能です。
また、バンクイックは審査が最短即日・借り入れも最短翌営業日に借りることができるため、お急ぎの人にも向いているカードローンです。
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | |
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申込条件 | ・原則安定した収入があること ・アコム株式会社の保証を受けれること |
年齢制限 | 20歳以上~65歳未満 |
審査スピード | 最短即日 |
融資までのスピード | 最短翌営業日以降 |
金利(年利) | 1.8%~14.6% |
借入限度額 | 10万円~500万円 |
年金受給者の申し込み | 可能 |
年金収入のみ | 可能 |
特徴 | ・WEB完結可能 ・三菱UFJ銀行・セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM・イーネットのATM手数料が無料 |
バンクイックのよくある質問にも公式サイトの見解として年金収入のみでもお金を借りることができることを確認することができます。
- Q.収入が年金のみですが申し込みできますか?
- A.お申し込みいただけます。原則安定した収入がある方であれば、お申し込みいただけます。
ATM手数料が無料の提携ATMが多いため、普段から三菱UFJ銀行やセブン銀行・ローソン銀行などのコンビニATMを利用する人にもバンクイックがおすすめです。
「オリックス銀行カードローン」は最低金利が1.7%と低金利&ガン保険付帯のローンもある
オリックス銀行カードローンはネット銀行で年金収入のみで借入可能な銀行カードローンです。
特徴は利息(年利)が1.7%~と低金利でお金を借りることができる点や、がん保険が付帯されているカードローンのプランが存在する点です。
オリックス銀行カードローン | |
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申込条件 | ・原則安定した収入があること(専業主婦のぞく) ・国内在住であること、外国籍の方は永住権を持っていること ・オリックス・クレジット株式会社または新生フィナンシャル株式会社の保証を受けれること |
年齢制限 | 20歳以上~69歳未満 |
審査スピード | 最短即日 |
融資までのスピード | 最短翌営業日以降 |
金利(年利) | 1.7%~14.8% |
借入限度額 | 10万円~800万円 |
年金受給者の申し込み | 可能 |
年金収入のみ | 可能 |
特徴 | 保険料0円負担のガン保険保証特約つきプランあり |
オリックス銀行カードローンの公式サイトで年金収入のみでお金を借りることが可能なのも確認できます。
Q〔カードローン〕収入が年金のみですが、申し込みできますか?A収入が年金のみの方も申し込み可能です。
申し込み後には審査があり、審査を通過した人がお金を借りることができることを理解しておく必要があります。
「auじぶん銀行カードローン」は70歳未満・年金収入のみで申し込み可能
auじぶん銀行カードローンは携帯キャリアのauが金融展開した中の銀行カードローンです。
ネット銀行であるため、申し込みから融資までWEB完結で手続きをすることも可能です。
auじぶん銀行カードローン | |
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申込条件 | ・安定継続した収入がある人(自営・パート・アルバイト含む) ・アコム株式会社の保証を受けられる人 |
年齢制限 | 20歳以上~70歳未満 |
審査スピード | 最短即日 |
融資までのスピード | 最短即日 |
金利(年利) | 1.48%~14.6% |
借入限度額 | 10万円~800万円 |
年金受給者の申し込み | 可能 |
年金収入のみ | 可能 |
特徴 | ・WEB完結可能 ・au IDに登録していると金利優遇あり |
auじぶん銀行カードローンの公式サイトにも年金収入のみの人に対する見解が確認できます。
Q.【じぶんローン】現在の収入は年金だけですが、申込みはできますか?
A.お申込みいただけます。ただし、当行所定の審査結果によってご要望に沿いかねる場合があります。
(引用:auじぶん銀行カードローン「よくあるご質問」)
auじぶん銀行カードローン公式の見解としては、申し込み可能ですが審査によって融資可能か判断されるといった旨の記載があります。
auじぶん銀行カードローンはau IDを持っていれば金利優遇されるなどの特典もあるため、年金受給者でもauのスマホや携帯電話を持っている人はお得にお金を借りることができます。
「セブン銀行カードローン」は70歳未満でセブン銀行ATMでいつでも融資可能
セブン銀行カードローンはセブン銀行が展開する金融商材の1つとして存在するカードローンです。
70歳未満まで借りることができます。
また、お近くのセブンイレブンに併設されているセブン銀行ATMからいつでもすぐにお金を借りることができます。
最大の特徴として、唯一銀行カードローンで在籍確認の電話がありません。
そのため職場や家族に電話で確認されることがなく、電話でバレずにお金を借りることが可能です。
セブン銀行カードローン | |
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申込条件 | ・セブン銀行の口座を持っている人 ・一定の審査基準を満たしアコム株式会社の保証を受けられる人 ・外国籍の人は永住権をもっていること |
年齢制限 | 20歳以上~70歳未満 |
審査スピード | 最短翌日~3営業日 |
融資までのスピード | 最短翌営業日以降 |
金利(年利) | 12.0%~15.0% |
借入限度額 | 10万円~300万円 |
年金受給者の申し込み | 可能 |
年金収入のみ | 可能 |
特徴 | ・WEB完結可能 ・ATM手数料0円 |
注意点としては、セブン銀行カードローンを申し込む場合セブン銀行口座を持っていることが条件になります。
そのため、セブン銀行口座を持っていないと新しく口座も作る必要があります。
セブン銀行の申し込み条件や公式サイトには、年金収入のみで申込可能と明記はされていませんでしたが、申し込み条件が20歳以上~70歳未満という幅広い条件で申込基準を定めていることから年金収入のみの人でも申し込み対象であることがわかります。
「ベルーナノーティス」は80歳まで融資可能
消費者金融のベルーナノーティスは、業界で最高齢である80歳まで借入可能なカードローンです。
カードローン会社の多くが69歳までや70歳まで制限を設ける中で、80歳まで借りることができるため70代の人もお金を借りることができます。
ベルーナノーティス | |
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申込条件 | 当社基準を満たし、安定した収入がある人 |
年齢制限 | 20歳以上~80歳まで |
審査スピード | 最短30分 |
融資までのスピード | 最短即日 |
金利(年利) | 4.5%~18.0% |
借入限度額 | 10万円~300万円 |
年金受給者の申し込み | 可能 |
年金収入のみ | 可能 |
特徴 | ・70代・80歳の超高齢も借りれるカードローン ・お友達紹介プログラムで10000円分のQUOカードを特典を受け取れる |
ベルーナノーティスの公式サイトに年金収入のみでも借りれるという明記はありませんでした。
しかし、申し込み条件が「当社基準を満たし安定した収入がある人」というアバウトな申し込み条件のため年金収入のみでも安定した収入に該当して審査に通る可能性があります。
また、80歳まで借りれる年齢制限から収入に対する厳しい審査はないと考えられます。
70歳を超えており年金収入のみでもお金を借りたい人はベルーナノーティスを申し込みする価値があります。
セゾンファンデックス「かんたん安心カードローン」は80歳の超高齢まで借りれる
消費者金融のセゾンファンデックスのかんたん安心カードローンは老後の急な出費などに対応した高齢者向けのカードローンです。
80歳まで申し込み可能で最短即日融資にも対応しているため、急な出費でもすぐに借りれるカードローンです。
セゾンファンデックス「かんたん安心カードローン」 | |
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申込条件 | 定期収入があり電話連絡可能な人 |
年齢制限 | 20歳以上~80歳未満 |
審査スピード | 最短即日 |
融資までのスピード | 最短即日(平日12時までに申し込み、13時までに手続き完了の場合) |
金利(年利) | 6.5%~17.8% |
借入限度額 | 1万円~500万円 |
年金受給者の申し込み | 可能 |
年金収入のみ | 可能 |
特徴 | ・最短即日でその日中に借りれる ・80歳でも最大500万円まで融資可能 |
セゾンファンデックスの申し込み条件は「20歳から80歳までで安定的な収入がある電話連絡可能な人」という条件のみです。
アバウトな条件かつ、職業や収入の詳細についての記載がないため、年金収入のみでもお金を借りることができる可能性があります。
また、80歳までという高齢者にまで融資を行っていることから年収や職業に対して厳しい審査はないのではないかと考えられます。
スルガ銀行グループ「ダイレクトワン」は地方銀行で年金収入のみで借りれる
地方銀行のスルガ銀行グループのカードローン「ダイレクトワン」も年金収入のみで借りれるカードローンの1つです。
WEB完結可能で店頭で申し込みをすれば最短即日で融資可能であるため、すぐにお金を借りたい年金受給者におすすめされるカードローンです。
スルガ銀行グループのカードローン「ダイレクトワン」 | |
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申込条件 | 安定した収入がある人 |
年齢制限 | 20歳以上~69歳 |
審査スピード | 最短即日(即日審査の場合は来店が必要) |
融資までのスピード | 最短即日(即日審査の場合は来店が必要) |
金利(年利) | 4.9%~18.0% |
借入限度額 | 1万円~300万円 |
年金受給者の申し込み | 可能 |
年金収入のみ | 可能 |
特徴 | WEB完結可能 |
ダイレクトワンの公式サイトに年金受給者で年金収入のみでも借りれるかについての見解を確認することができます。
Q.パート・アルバイト・主婦・学生でもお申込みはできますか?
A.お申込みいただけます。ご本人さまのお勤めにより安定した収入(年金収入含む)があることが条件となります。
(引用:ダイレクトワン「パート・アルバイト・主婦・学生でもお申込みはできますか?」)
ダイレクトワンの公式サイトが年金収入も安定した収入であると述べていることが分かります。
金利は4.9%からと低金利でお金を借りれるため、年金収入のみの人で低金利でお金を借りたい人にはおすすめのカードローンです。
「横浜銀行カードローン」は60代まで最大1000万円まで融資可能
横浜銀行カードローンは関東圏の神奈川県・東京都・群馬県の一部に住んでいる人が利用できるカードローンです。
69歳までの年齢制限はありますが、最大1000万円まで借りることができることが魅力の地方銀行カードローンです。
横浜銀行カードローン | |
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申込条件 | ・安定した収入がある人またはその配偶者 ・神奈川県、東京都、群馬県前橋市、高崎市、桐生市に居住または勤めている人 ・SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の保証を受けられる人 ・横浜銀行ならびSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の個人情報の取扱いに同意できる人 |
年齢制限 | 20歳以上~69歳以下 |
審査スピード | 最短即日 |
融資までのスピード | 最短翌営業日以降 |
金利(年利) | 1.5%~14.6% |
借入限度額 | 10万円~1000万円 |
年金受給者の申し込み | 可能 |
年金収入のみ | 可能 |
特徴 | ・最大1000万円まで借入可能 ・24時間いつでもWebから申し込み可能 |
横浜銀行の申し込み条件の一部に以下のような記載があります。
安定した収入のある方、およびその配偶者(パート・アルバイトの方も可。学生の方は不可。年収には年金を含みます)
(引用:横浜銀行カードローン「ご利用になれる方」)
横浜銀行の安定した収入には、年金が含まれていることがわかります。
そのため、年金受給者で年金収入のみでもお金を借りることができます。
七十七銀行「77ワイドローン」70代まで借りれる
七十七銀行カードローンの77ワイドローンは完済時に80歳以下であることが条件のカードローンです。
そのため、70代でも80歳までに返済が可能であれば借りれるカードローンです。
77ワイドローン | |
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申込条件 | ・返済に見合った安定した収入がある人 ・東北6県または北海道に住んでいる人 ・当行所定の取扱い基準を満たす人 |
年齢制限 | 18歳以上~完済時80歳以下の人 |
審査スピード | 最短3営業日以降 |
融資までのスピード | 最短3営業日以降 |
金利(年利) | 3.2%~13.4% |
借入限度額 | 10万円~500万円 |
年金受給者の申し込み | 可能 |
年金収入のみ | 可能 |
特徴 | パート・アルバイト・専業主婦借り入れ可能 |
77ワイドローンは年金収入のみで借入可能です。
申し込み条件に年金収入のみで借りることができるという旨の記載を確認することができます。
(引用:七十七銀行「77ワイドローン」の商品概要)
注意点として、七十七銀行カードローンの申し込み条件として東北6県または北海道の在住が条件です。
それ以外の地域に住んでいる人は利用できないため申し込み条件を必ず確認する必要があります。
「レイク」は年金収入のみで唯一即日融資可能
消費者金融レイクは年金収入のみでお金を借りることができる消費者金融カードローンです。
また、年金収入のみで唯一申し込みから即日融資に対応しているため、急な出費や今日までの支払いなどに対応することが可能です。
レイク | |
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申込条件 | 安定した収入がある人(パート・アルバイトなども含む) |
年齢制限 | 20歳以上~70歳未満 |
審査スピード | 最短即日(最短15秒) |
融資までのスピード | 最短即日 |
金利(年利) | 4.5%~18.0% |
借入限度額 | 1万円~500万円 |
年金受給者の申し込み | 可能 |
年金収入のみ | 可能 |
特徴 | WEB完結可能 最短即日で融資可能・審査は最短15秒 |
レイクは審査が最短15秒で完結することもあります。
審査を通過すれば、契約手続きをすすめるだけですぐにお金を借りることができます。
また、公式サイトで年金収入のみで借りれる内容の記載も確認することができます。
Q.収入が年金だけでも利用できますか?
A.収入が年金のみのお客さまでもお申込み可能です。
年金の受給金額が確認できる、年金証書・年金振込(支払)通知書・公的年金等の源泉徴収票のいずれか一点をご用意ください。
(引用:レイク「よくあるご質問」)
また、レイクには初回借り入れ時に最大30日間の無利息期間が発生するため、約1カ月間は利息なしでお金を借りることが可能です。
JAバンクの「JAフリーローン」は年金収入のみでも融資可能
JAバンクのJAフリーローン(SMBCファイナンスサービス)は年金受給者の年金収入のみでも借りれるカードローンの1つです。
JAフリーローンの金利は8.725%と金融機関の中ではかなり低い金利でかつ固定金利でお金を借りることが可能です。
JAフリーローン(SMBCファイナンスサービス) | |
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申込条件 | ・安定した収入がある人(年金収入含む) ・JAの営業区域内に住んでいる人 ・JA所定の保証会社の保証を受けられる人 ・JAが定める基準を満たしている人 |
年齢制限 | 20歳以上(完済時に75歳以下であること) |
審査スピード | 最短約3週間 |
融資までのスピード | 最短約3週間~1カ月ほど |
金利(年利) | 8.725% |
借入限度額 | 5万円~300万円 |
年金受給者の申し込み | 可能 |
年金収入のみ | 可能 |
特徴 | 利息が年利8.729%の固定金利 |
JAフリーローンは年金収入のみの人でもお金を借りることができる可能性があります。(Aバンク(農協)でお金を借りる方法)
JAフリーローンは申し込み条件に、「安定した収入が継続することが見込まれる方」という表記があり、そこには年金受給者を含むとことが明記されています。
よって、年金収入のみの人でも安定した収入が継続することが見込まれる人に該当しており、他の条件にも該当していれば審査に通過する可能性があると考えられます。
年金収入と安定した収入がある人は申し込み可能なカードローン
年金受給者で年金収入のみでも借りれるカードローンは上記のような会社がありました。
しかし、年金収入とは別にアルバイト・パートで働いている人や不動産収入などで定期的な収入がある人はさらに借りれるカードローン会社を増やすことが可能です。
特に、都市銀行や地方銀行のカードローンは年金収入のみで借りることは難しいものですが、別の収入があることで銀行カードローンからお金を借りる確率が上がります。
また、複数の消費者金融カードローンからも借り入れできるようになったり、即日融資可能なカードローンも利用できたりします。
「プロミス」なら74歳まで借入可能
プロミスも年金収入以外で安定した収入があれば借りることができる消費者金融カードローンの1つです。
プロミスは74歳まで借りれる消費者金融の中では高齢者に対応しているカードローン会社です。
プロミス | |
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申込条件 | 安定した収入がある人(アルバイト・パート含む) |
年齢制限 | 18歳以上74歳以下 (申込時の年齢が18歳・19歳の場合:収入証明書類が必須※高校生(定時制高校生・高等専門学校生も含む)は申込不可) (収入が年金のみの方は申込不可) |
審査スピード | 最短即日(最短20分)(申込み時間や審査により希望に添えない場合あり) |
融資までのスピード | 最短即日(最短20分)(申込み時間や審査により希望に添えない場合あり) |
金利(年利) | 4.5%~17.8% |
借入限度額 | 1万円~500万円 |
年金受給者の申し込み | 可能 |
年金収入のみ | 不可 |
特徴 | ・WEB完結可能 ・借入日から30日間は無利息期間のサービス |
プロミスは最大金利(年利)が17.8%と消費者金融の中では金利が少し低い消費者金融のため、消費者金融の中で借り入れを検討している人はプロミスがおすすめです。
また、初回借り入れ日から30日間は無利息期間があるため、30日以内に返済ができるなら無利息でお金を借りることが可能です。
「アコム」の年齢制限は20歳以上&最短20分で融資可能
アコムは年齢制限が20歳~72歳で年金以外の安定した収入があれば誰でも申し込み可能な消費者金融です。
申込から融資まで最短20分で融資可能なため、急な出費や今日中にお金が必要といったケースに対応することができます。
アコム | |
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申込条件 | ・安定した収入を持ち返済能力がある人 ・当社基準を満たす人 |
年齢制限 | 20歳~72歳 |
審査スピード | 最短即日(最短20分) |
融資までのスピード | 最短即日(最短20分) |
金利(年利) | 3.0%~18.0% |
借入限度額 | 1万円~800万円 |
年金受給者の申し込み | 可能 |
年金収入のみ | 不可 |
特徴 | ・WEB完結可能 ・アコム契約の翌日から30日間の無利息期間あり |
アコムをはじめとした消費者金融カードローン会社はWEB完結可能で在籍確認の電話なしで借入することが可能です。
そのため、自宅やアルバイト・パート先へ電話されてお金を借りていることがバレるといったことを防ぐことができます。
また、アコム契約の翌日から30日間は無利息期間になります。
利息ゼロでお金を借りることができる期間のため、この期間に返済ができればお得にお金を借りることができます。
「アイフル」は60代まで借入可能&無利息期間が最大30日
アイフルも年金収入と別に安定した収入があることで借り入れができる消費者金融です。
60代までなら借りることができ、さらにアイフルは他社消費者金融と異なって審査はアイフルによる独自審査を行っているため、プロミスやアコムの審査に落ちてもアイフルの審査に通過する可能性もあります。
アイフル | |
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申込条件 | 定期的な収入と返済能力を有する人 |
年齢制限 | 20歳~69歳 |
審査スピード | 最短即日(最短20分) |
融資までのスピード | 最短即日(最短20分) |
金利(年利) | 3.0%~18.0% |
借入限度額 | 1万円~800万円 |
年金受給者の申し込み | 可能 |
年金収入のみ | 不可 |
特徴 | ・WEB完結可能 ・アイフル契約の翌日から30日間の無利息期間あり |
アイフルも初回契約日から30日の無利息期間があります。
アイフルをはじめ、少額の金額を借りてすぐ返済する場合は無利息期間がある消費者金融がおすすめです。
信用金庫には年金受給者が借りれるシニア向けのカードローンが多い
各都道府県にある信用金庫にはシニア向けのカードローンが展開されています。
しんきんカードローンの「きゃっする」や高松信用金庫の「シニアきゃっする」など、シニア向けかつ年金受給者向けのカードローンを選ぶことで年金受給者でも信用金庫でお金を借りることが可能です。
注意点としては、年金受給者向けの信用金庫のカードローンで年金収入のみでお金を借りることは難しいと考えられます。
ご利用いただける方
- 日本国籍を有している方、または日本に永住することを許可されている方
- 当金庫の営業地区内に居住または勤務する個人の方(注)
- 満20歳以上満65歳以下の方で信金ギャランティ(株)の保証が得られる方
- 安定継続した収入のある方
- 年金収入のみの方にはお申込いただけません。
- 専業主婦の方は、年金収入、パート・アルバイト以外の収入がある69歳以下の配偶者のいらっしゃる方に限ります。
- 主夫の方にはお申込いただけません。
- (注)
- 営業地区内であっても住所・勤務地が取扱店舗から遠方の場合、取扱できないことがあります。
(引用:横浜信用金庫「商品の内容」)
ご利用いただける方 ・年齢が満20歳以上満65歳以下の方
・安定した収入のある方。(年金収入のみの場合はお申込できません)
専業主婦、パート・アルバイトの方もお申込できます。※ただし、専業主婦の場合は、配偶者に安定した収入(年金収入のみ、パート・アルバイトは不可)のあることならびに配偶者の年齢が満69歳以下である方。・住居または勤務先が当金庫の営業区域内にある方。
※上記条件を満たす方で、かつ信金ギャランティ㈱の保証が受けられる方。(引用:兵庫信用金庫「きゃっする」)
このように、年金受給者で年金収入のみの人は信用金庫でお金を借りることは、申し込み条件にあてはまらないことが多いため、お金を借りるのが難しいと考えられます。
年金受給者で信用金庫からお金を借りたい場合は、年金収入以外にアルバイト・パートをしていたり不動産収入などで定期的な収入がある人が申し込み可能です。
年金受給者がお金を借りたくても絶対にしてはいけないこと
年金受給者でもお金を借りたいシーンはたくさんあります。
しかし、年金受給者でお金を借りるときに絶対にしてはいけないことがあります。
- 闇金・サラ金に申し込みする
- ソフト闇金に申し込みしてしまう
- 存在しない給付金に申し込みする
- 電話番号や住所が不明瞭な貸金業者からお金を借りる
- 年金・貴金属・住宅などを担保に貸金業者からお金を借りる
- 違法な金利の貸金業者からお金を借りる
- 「審査なし」・「在籍確認なし」と謳っている貸金業者からお金を借りる
簡潔にいえば、闇金・サラ金・貸金業登録をしていない貸金業者からお金を借りることは絶対にしてはいけません。
こういった悪質な貸金業者は年金受給者も狙ってお金を貸してきます。
お金を貸すという行為は本来銀行であれば銀行法、消費者金融であれば貸金業法に則って利息の上限などが決められています。
闇金やサラ金は貸金業登録という正式な手続きを行わず、貸付は利息制限法や出資法などの法律を全く守らずににお金を貸す業者を指します。
そこでは法外な利息や違法な取り立てが行われます。
闇金やサラ金は違法であるため、正確な住所や電話番号を明記していないことが多いです。
闇金・サラ金からお金を借りると、お金をさらに失うだけでなく返済などでトラブルに発展すると、家族や親戚にまで迷惑が及ぶ可能性を秘めています。
最近では、ソフト闇金と呼ばれるお金を貸すときの対応や見た目、取り立てがソフトな闇金が増えています。
取り立てがソフトに柔軟に対応してくるようになるため、被害者はトラブルに巻き込まれていることに気づきづらく、警察や弁護士に相談しないケースがあります。
審査なし・在籍確認なしと謳っている業者なども闇金やサラ金などの可能性が非常に高いです。
お金を借りるときには、必ず審査や在籍確認は行われるということを理解しておく必要があります。
年金受給者でもお金を借りたいと思っても、怪しいチラシやメール・DMから安易に申し込まずに、家族や身近な人にまず相談する必要があります。
年金を担保にお金を借りれるのは福祉医療機構の年金担保貸付制度のみ
年金担保貸付制度は、年金の受給権を担保にすることでお金を借りることができる制度です。
法律上で年金を担保にお金を借りることができるのは、福祉医療機構の年金担保貸付制度のみです
年金受給者であれば、誰でも受けれる制度であるため多くの人が利用しています。
注意点としては、年金を担保にお金を借りる行為は年金担保貸付制度以外認められておらず、その他は違法なものです。
Q.年金を担保にお金を借りることはできますか。
A.お答えします
年金を担保に金銭の借入申込を受けることは、例外なく全て法律で禁止されています。
違法な年金担保融資にくれぐれもご注意ください
(引用:日本年金機構「Q.年金を担保にお金を借りることはできますか。」)
そのため、福祉医療機構の年金担保貸付制度以外で「年金を担保に」と謳っている貸金業者を見かけたら全て違法な貸金業者であるため注意が必要です。
年金担保貸付制度を行う福祉医療機構はハガキやDM・電話で案内を行うことはありません。
電話でも年金担保のワードが聞こえたら全て違法な業者になるため、すぐに家族や警察に連絡する必要があります。
実際に年金担保貸付制度とは何か?どのようなものなのかについて以下で解説します。
年金を担保にお金を借りれる年金担保貸付制度とは
年金担保貸付制度とは、独立行政法人福祉医療機構が定めるお金を借りる制度です。
具体的に誰か貸付対象でいくらまで借りれるかなどを確認できる表が以下のものです。
年金担保貸付制度 | |
---|---|
融資の条件 | 年金証書を持っており、年金を受給している人 |
年齢制限 | なし |
借りたお金の用途 | 用途自由 |
審査期間 | 約3週間~約4週間 |
借入限度額 | 最大200万円(年間の年金受給額の80%) |
金利(年利) | 2.8% |
返済方法 | 年金から天引き |
申込窓口 | 福祉医療機構の代理店になっている金融機関の窓口 |
基本的には年金担保貸付制度は年金受給者であれば貸付の対象でお金を借りることが可能です。
用途が自由でお金を借りることができ、年利2.8%と低金利で借りることができます。
また、返済方法は年金から天引きされるためお金を返済する感覚がないまま返済を行うことが可能です。
上記の理由から、年金受給者の多くは年金担保貸付制度を利用してお金を負担なく借りている人が多くいました。
具体的な審査条件や規則などを以下で解説します。
審査条件は年金を受給しているかどうか
年金担保貸付制度の審査条件は年金受給者であるかどうかと、年金証書を持っているかどうかの2つが必須条件です。
- 国民年金・厚生年金保険年金証書
- 国民年金証書
- 厚生年金保険年金証書
- 船員保険年金証書
- 労働者災害補償保険年金証書
年金を受給していることと上記の年金証書のうち1点持っていれば年金担保貸付制度の受給対象者に該当します。
逆に、年金を受給していない人・年金を受給していたが支給が止まっている人は年金担保貸付制度の貸付対象外になるため注意が必要です。
年金担保貸付制度で借りたお金は用途自由
年金担保貸付制度で借りたお金の利用用途に定められているものはありません。用途自由でお金を利用することができます。
利用用途の内容を一覧表にしたものが以下のものです。
資金用途 具体的な用途 経費の例 保険・医療 疾病の予防に必要な経費
負傷及び疾病の療養に必要な経費
出産に必要な経費
その他、保健・医療に必要な経費入院費、診療費、手術費、検査費、薬剤費
通院、入院等に係る移動費
医療用・健康用器具(電位治療器、低
周波治療器、補聴器等)の購入費用
通院等に必要な自動車等の購入や維
持費(取得時の各種税金等を含む)介護・福祉 介護・福祉に係るサービスの利用に必要な経費
介護・福祉に係る物品の購入に必要な経費
その他、介護・福祉に必要な経費介護施設の利用費用(入居一時金、入
所利用料等)
介護福祉用具 ( 福祉車両、電動ベッド、
電動車イス、入浴介助用具等 ) の購入・設置費住宅改修など 住宅の改修等に必要な経費
住宅や土地の購入に必要な経費
住居の引越しに必要な経費改修工事又は増改築工事費
住宅土地購入(新築工事費等)費
引越費用(敷金・礼金等を含む)教育 教育や学習等に必要な経費 入学金、授業料(毎月払いのものは対象外)
受験にかかる費用(移動経費を含む)
学習教材費、資格取得経費、生涯学習経費冠婚葬祭 冠婚葬祭等に必要な経費 冠婚葬祭にかかる費用
冠婚葬祭にかかる移動費
墓地、墓石等の購入費
納骨堂の設置・改修費事業維持 生業を営むために必要な経費 事業に係る運転資金(資材・原材料仕
入費等)
店舗、作業場等の内外装工事費
(補修・改装工事等)
事業用車両の購入や維持費
(取得時の各種税金等を含む)
事業に係る訴訟費用債務等の一括整理 債務等の返済に必要な経費 消費者金融等の既往借入からの借換、滞納家賃
滞納している光熱水費の支払い
滞納税金等の納付、滞納社会保険料の納付
親族・知人からの既往借入の借換生活必需品の購入 生活に必要な耐久消費財の購入に必要な経費 自動車の購入費等(修理代・車検代を含む)
家電製品の購入費、家具、寝具の購入費
- 保険・医療
- 介護・福祉
- 住宅改修など
- 教育
- 冠婚葬祭
- 事業維持
- 債務等の一括整理
- 生活必需品の購入
このように、年金担保貸付制度で借りたお金は様々な用途で利用することが可能です。
生活資金やギャンブル、旅行資金などには利用できない
利用用途が自由といっても、旅行や生活資金、ギャンブルなどには使うことができないため注意が必要です。
年金前借り制度を利用できない人の特徴
年金担保貸付制度(別名:前借り制度)を利用してお金を借りたくても借りれない人も存在します。
年金担保貸付制度の貸し付け条件に該当していない人は制度を利用してお金を借りることはできません。
- 生活保護を受けている
(生活保護でもお金を借りる方法はある?) - 厚生年金基金、国民年金基金、確定給付企業年金、確定拠出年金の年金のみで生活している人
- 老齢福祉年金や特別障害給付金のみの年金で生活している人
- 特別遺族年金も融資対象外
前提として、生活保護を受けている人が年金担保貸付制度を利用することはできません。
生活保護受給者は、最低限の生活を維持するために国からお金をもらっており、そのお金をローンなどの返済にあてることができません。
以前までは生活保護受給者も対象でしたが、法改正に伴い平成18年から年金担保貸付制度を併用することができなくなりました。
生活保護受給者が年金担保貸付制度を使えなくなる旨の内容は厚生労働省が発表しています。
イ 貸付対象者の限定の徹底
既に、本事業については、平成18年度において、弊害が指摘されていた生活保護
受給中の方については、年金担保貸付を行わないこととし、対象者の限定による事業
の縮小を図っている。
さらに、平成23年度において、年金担保貸付と生活保護受給を繰り返すリピータ
ー対策として、年金担保貸付事業の利用を契機に生活保護を受給することになった方
については、生活保護受給が終了しても 5 年間は、貸付対象とはしない取扱いをした
ところであり、今後、この取扱いを徹底するとともに、生活福祉資金貸付制度が利用
できる場合には、当該制度が利用できるよう、制度の広報を行う。(引用:厚生労働省「年金担保貸付事業廃止計画」)
また、上記の特別年金に該当する年金のみで生活をしている人も年金担保貸付制度の貸付対象外です。
年齢制限なし・若者でも前借りが可能
年金担保貸付制度に年齢制限はありません。そのため20代の若者でも制度を利用してお金を借りることができます。
しかし注意点としては、前借り制度を利用することで将来もらえるはずの年金を前借りしているということです。
一度前借りを行うと癖になり何度も前借りを利用してしまい、最終的には将来受け取れるはずの年金が少なくなります。
福祉医療機構のデータによると、年金担保貸付制度を利用している人のうち約65%が複数回利用しているリピーターであることがわかります。
年金担保貸付制度の利用頻度 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | 7回目 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
割合(%) | 34.6% | 29.9% | 23.9% | 5.7% | 2.7% | 1.0% | 2.1% |
(参照:福祉医療機構「年金担保貸付利用者に関する基礎調査(平成18年度) -調査報告書-」
年齢制限なしで年金受給者であれば誰でも受けれる制度ですが、将来の年金のことを考えて計画的に利用する必要があります。
将来受け取る年金が減ることを避けたければ金融機関のカードローンが年金の受給額を減らさずにお金を借りることが可能です。
年金担保貸付制度の金利は2.8%で低金利で借りれる
年金担保貸付制度の金利は2.8%です。これは金融機関のカードローンと比べると非常に低金利であることが分かります。
金利(年利) | |
---|---|
年金担保貸付制度 | 2.8% |
消費者金融カードローンの利息の相場 | 約3.0%~18.0% |
銀行カードローンの利息の相場 | 約1.5%~14.6% |
金融機関のカードローンは借りたお金によって利息が変動するため、限度額最大までお金を借りた場合は年利3.0%や1.5%ほどの利息で済みますが、少額の借り入れの場合最大利息の18.0%や15.0%などのような高額な利息が発生します。
年金担保貸付制度は少額の借り入れでも高額な借り入れでも年率2.8%でお金を借りることが可能です。
この金利は低金利でお金を借りている人にとって非常に優しい金利であることが分かります。
いくらまで借りれる?借入限度額は最大200万円・年間の受給額80%まで
「年金担保貸付制度はいくらまで借りれるの?」と借入限度額が気になる人も多くいます。
年金担保貸付制度の借入限度額は最大200万円までです。さらに年間の年金受給額の80%までという規制も存在します。
そのため、年間200万円の年金を受給している人が年金担保貸付制度で借りれる最大借入限度額の計算方法は以下の通りです。
200(万円)×0.8(年金受給額の80%)=160万円
最大200万円だから絶対に200万円借りれるわけではなく、自身の年金受給額によって借入限度額が変動するということを理解しておく必要があります。
年金前借り制度は障害年金・遺族年金受給者も対象で申し込み可能
年金担保貸付制度は障害年金・遺族年金受給者も貸付対象で、年齢制限なしでお金を借りることが可能です。
ポイントは日本年金機構から支給されている年金が対象になるため、障害年金も遺族年金も貸付の対象になります。
- 厚生年金基金
- 国民年金基金
- 確定給付企業年金
- 確定拠出年金
- 老齢福祉年金
- 特別障害給付金
- 特別遺族年金
上記の年金や確定拠出年金は貸付対象外になるため注意が必要です。
前借り制度の申し込みから融資まで約1ヵ月の期間が必要
年金担保貸付制度の審査機関は約3週間~約4週間ほどです。
そのため、年金担保貸付制度を申し込みしてから融資されるまでは約1カ月ほどの期間が必要になります。
年金担保貸付制度は国の制度を利用してお金を貸すので、金融機関カードローンより厳密な審査を行います。
その審査に伴い、3週間以上の審査機関を要するため、借入までに少し時間がかかります。
年金担保貸付制度 | |
---|---|
申込から融資までの期間 | 約1カ月 |
銀行カードローン | 最短翌日~約1週間 |
消費者金融カードローン | 最短即日~ |
「年金受給者でも即日でお金を借りたい」「数日中に支払いがあるのでお金が必要」という人は、年金担保貸付制度でお金を借りることは向きません。
即日融資や数日中にお金を借りたい人は消費者金融カードローンが最短でお金を借りるときにおすすめです。
申し込み窓口は銀行か信用金庫
年金担保貸付制度の窓口は、独立行政法人福祉医療機構の代理店として運営している銀行もしくは信用金庫です。
- 独立行政法人福祉医療機構代理店と表記がある銀行・信用金庫
- 年金受取口座のある店舗窓口
上記の2つに該当する銀行・信用金庫で申し込み可能です。
注意点として、ゆうちょ銀行・JAバンク・労働金庫は年金担保貸付制度を取り扱わないため申し込むことができません。
また、福祉医療機構に直接訪問しても受付してもらえないため、銀行または信用金庫で申込する必要があります。
申し込みに必要なもの・必要書類
年金担保貸付制度の申し込み時に必要な書類は以下の通りです。
- 借入申込書
- 年金証書
- 現在の年金支給額を証明する書類
- 実印および印鑑登録証明書(発行後3カ月以内のもの)
- 本人確認書類
- 資金使途の確認資料
- 保証人
上記7点が年金担保貸付制度を利用する際に必要な書類と準備物になります
現在の年金支給額を証明する書類や本人確認書類や資金使途の確認資料にについては様々なものがあるため、以下で表でまとめています。
確認資料の例 | |
---|---|
現在の年金支給額を証明する書類 | 年金振込通知書、年金額改定通知書、年金決定通知書 年金決定通知書・支給額変更通知書、国民年金(基礎年金)の支払いに関する通知書 年金送金通知書、年金支払通知書、年金等振込通知書または年金等送金通知書 支給決定通知書、変更決定通知書、スライド等による変更決定通知書 |
資金使途の確認資料 | 領収書・見積書・購入を希望する商品のカタログ |
本人確認書類 | 運転免許証(運転経歴証明書を含む) 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳 外国人登録証明書、在留カード、特別永住者証明書 個人番号カード(マイナンバーカード)、住民基本台帳カード、パスポート |
(参照:独立行政法人福祉医療機構「年金担保貸付制度のごあんない」)
必要書類が1つでも漏れると年金担保貸付制度に申し込むことができないため、1つずつ確認しながら書類や準備物を用意する必要があります。
申し込みから融資までの流れ
年金担保貸付制度の申し込みから融資までの流れは以下の通りです。
- 独立行政法人福祉医療機構年金貸付課または取扱金融機関に相談する
- 銀行または信用金庫で申し込み手続きを行う
- 審査(3週間~4週間)
- 審査通過後、申込者あてに金融機関から電話で審査結果の通知
- 融資実行
上記が独立行政法人福祉医療機構が定める正式な申し込み手順です。
カードローン会社と似たような手続きになるため、手続きの手順でつまづくことは少ないと考えられます。
上記で解説した必要書類や準備物を揃えておけば円滑に手続きを進めることができます。
年金前借制度の利用中は年金から返済額が天引きされる
年金担保貸付制度の返済は、支給される年金から自動的に天引きされるシステムです。
そのため、年金担保貸付制度の返済において、借りている人がどこかへ返済する手続きは必要ありません。
また年金からの天引きのため、前借り制度を滞納することもありません。
年金担保貸付制度の返済開始日は、融資日の月の翌々月から返済が開始されます。
返済が難しくなれば返済条件が緩和される
年金担保貸付制度でお金を借りて返済が難しくなった場合、返済条件が緩和される仕組みも年金前借り制度にあります。
年金前借り制度は、年金から天引きされるため定期的に支給される年金が減額されます。
そのため、年金受給額が減り毎月の生活が苦しくなる可能性があります。
しかし、年金担保貸付制度で生活が困窮した場合には貸付条件を変更することで、返済条件を緩和することが可能です。
融資を受けた後にやむを得ない事情により生活困窮に陥り返済困難となった場合に、貸付条件の変更申請を
行うことで、定額返済額の変更ができます。
なお、貸付条件の変更は、返済期間中に1回だけ変更することができ、また、貸付条件の変更をされた場合
は、任意繰上返済はできませんのでご注意ください。
(引用:独立行政法人福祉医療機構「年金担保貸付制度のごあんない」)
年金担保貸付制度利用中に生活が困窮した場合、返済期間中に1回限り定期返済額の変更が可能です。
これにより毎月の天引きされる額を減らすことができ、返済条件を緩和させることができます。
年金担保貸付制度利用中に亡くなったらどうなる?
年金担保貸付制度の利用中に申込者が死亡した場合どうなるのかですが、連帯保証人が借金の返済義務を負うことになります。
年金担保貸付制度は国の制度とはいえ借金と同じであるため、制度の申込者が亡くなった場合は金融機関の借金と同じように連帯保証人が借金を返済する必要があります。
連帯保証人を配偶者にしていた場合は配偶者に、家族の誰かにしていた場合はその人が連帯保証人として借金を返済します。
亡くなった後に迷惑をかけたくない人は、信用保証制度を利用することで借金を払わないで済ませることも可能です。
信用保証制度とは、保証料を払っておくことで連帯保証人を保証会社が引き受けてくれる制度です。
信用保証制度を利用することで、亡くなった後は保証会社が借金を肩代わりしてくれます。
年金担保貸付制度のメリット・デメリット
年金担保貸付制度は年金を前借りできる非常に便利な制度ですが、当然デメリットも存在します。
メリットとデメリットの両面を理解しておくことで、年金担保貸付制度を正しくかつ生活に困ることなく利用することができます。
年金担保貸付制度のメリットとデメリットは以下の通りです。
年金担保貸付制度 | |
---|---|
メリット | ・年金の前借りが可能 ・利息(年利)が2.8%と低金利 ・最大200万円、年間の年金受給額の80% ・年齢制限なし、若者でも前借り可能 ・生活が困窮した場合、返済条件を緩和する ・障害年金、遺族年金でも貸付対象で借りれる |
デメリット | ・年金の前借りゆえ毎月の年金受給金額が減る ・申し込みから融資まで約1カ月かかる ・一度前借りすると何回もお金を借りる癖がつく ・年金担保貸付制度利用中に死亡した場合、連帯保証人が借金を返済する ・年金受給者でないとお金を借りることができない |
年金担保貸付制度はメリットが多くある一方で、デメリットも同じようにあります。
利息を抑えてお金を借りたい・国の制度を利用してお金を借りたい・年金から天引きされて自動的に返済して欲しいという人には年金担保貸付制度がおすすめです。
即日でお金を借りたい・年金の受給額を減らしたくないけどお金を借りたい・年金受給者でも200万円以上のお金を借りたいという方には消費者金融のカードローンがおすすめです。
年金担保貸付制度は2022年3月31日で申込受付を終了している
年金担保貸付制度は2022年(令和4年)3月31日をもって新規の申込受付を終了しています。
年金担保貸付制度終了のご案内
年金担保貸付制度は、令和4年3月末で申込受付を終了しました。
(引用:厚生労働省「年金担保貸付制度終了のご案内」)
そのため、年金担保貸付制度を利用したいと思ってももう申し込みをすることはできません。
厚生労働省は年金担保貸付制度の代わりとして、生活福祉資金貸付制度を推奨しています。
生活に困りごとや不安を抱えている方、家計に関する支援を希望する方は、お住まいの地域の自立相談支援機関等にご相談ください。
必要に応じて、社会福祉協議会が実施する低所得者世帯等を対象とする「生活福祉資金貸付制度」(貸付することができる内容が年金担保貸付と異なります)があります。
生活福祉資金貸付制度も同じく、年金受給者でもお金を借りることができる国の制度です。
- 厚生労働省 社会・援護局(生活困窮者自立支援室) 03-3438-0224(厚生労働省代表)
- 生活福祉資金制度相談コールセンター 0120-46-1999(平日:9時~17時、土日祝日除く)
国の制度でお金を借りたい・年金前借り制度の代わりでお金を借りたいという人は以下の生活福祉資金貸付制度の解説を読んで理解しておく必要があります。
年金担保貸付制度の代わりは「生活福祉資金貸付制度」が推奨されている
前述の通り、年金担保貸付制度は2022年3月31日をもって受付終了しています。
年金前借り制度の代わりとして現在、厚生労働省は生活福祉資金貸付制度を推奨しています。
国の制度でお金を借りたい場合は、この制度を利用してお金を借りることが可能です。
年金担保貸付事業の廃止の方向性の中で、家計相談支援が必要な高齢者がいることも踏まえ、家計相談支援を更に推進するとともに、生活を行う上でやむを得ない一時的な資金需要が生ずる低所得の高齢者等に対しては、生活福祉資金貸付制度で対応することが必要である
(引用:生活困窮者自立支援制度の動向 厚生労働省社会・援護局地域福祉課)
実際に生活福祉資金貸付制度がどのような制度か、いくらまで借りれるかなどを下記で解説します。
生活福祉資金貸付制度の基本情報
生活福祉資金貸付制度は、生活が困窮している家庭が国からお金を借りることや相談支援を行い借り入れ世帯の自立を図る制度です。
年金受給者や高齢者もこの制度を利用してお金を借りることが可能です。
年金受給者が生活福祉資金貸付制度を利用してお金を借りる場合の借入条件や審査などの基本情報をまとめた表が以下のものになります。
生活福祉資金貸付制度 | |
---|---|
申し込み条件 | 低所得者世帯・障害者世帯・高齢者世帯 |
年齢制限 | なし |
審査 | あり |
申し込みから融資までの期間 | 約1カ月ほど |
金利(年利) | 連帯保証人あり:利息なし 連帯保証人なし:年利1.5% |
いくらまで借りれる?(借入限度額) | 福祉費:580万円・緊急小口資金10万円・不動産担保型生活資金:土地の評価額の約70%まで借入可能 |
年金受給者が申し込みできる資金 | 福祉資金(緊急小口資金)・不動産担保型生活資金 |
年金収入のみでも借りれる? | 可能 |
年金受給者が生活福祉資金貸付制度を利用してお金を借りるときの基本情報は上記の通りです。
後でも記述しますが、生活福祉資金貸付制度は4つの種類があり、うち年金受給者が借りれる資金は福祉資金(福祉費・緊急小口資金)と不動産担保型生活資金の2種類の利用が想定されます。
また、4種類の資金はそれぞれ借入限度額や借入スピードに差があるため、しっかり把握しておく必要があります。(生活費がない時はどうする?貯金もないとどうなる?原因と対策・貯金0世帯の割合など解説)
以下で借入対象者や条件・借入限度額などについて詳しく解説します・
借入対象者は3種類・65歳以上の高齢者も対象
生活福祉資金貸付制度を利用してお金を借りれる世帯は3種類存在します。
- 低所得世帯
- 障害者世帯
- 高齢者世帯
それぞれの世帯について詳しい条件や何をもってその世帯に該当しているかも公表されています。
生活福祉資金貸付制度が適用できる世帯 | 対象内容 |
---|---|
低所得世帯 | 市町村民税非課税程度の低所得世帯 |
障害者世帯 | 身体障害者、知的障害者、精神障害者で手帳の交付を受けている者や障害者総合支援法によるサービスを利用する者等の属する世帯。 低所得であることは要件とされていない。 |
高齢者世帯 | 65歳以上の高齢者を属する世帯。 福祉資金は日常生活用療養または介護を要する高齢者が属する世帯に限られる 高齢者を含む4人世帯でおおむね年収600万円ほどの世帯 |
(参照:全国社会福祉協議会 民生部「生活福祉資金貸付制度について」)
そのうち、年金受給者は低所得世帯・高齢者世帯に含まれることが多いです。世帯に障害者の人がいる場合は、障害者世帯も含みます。
年金受給者は高齢者であることが想定されるため、65歳以上の高齢者世帯に該当することが多く生活福祉資金貸付制度の対象になります。
年金受給者の借り入れできる対象制度は「福祉資金(福祉費・緊急小口資金)」もしくは「不動産担保型生活資金」
年金受給者が生活福祉資金貸付制度を利用してお金を借りる場合、借りれる資金の対象は福祉資金(緊急小口資金)または不動産担保型生活資金であるケースが多いです。
そもそも、生活福祉資金貸付制度の資金の種類は総合支援資金・福祉資金・教育支援資金・不動産担保型生活資金の4種類の資金があります。
4種類の資金の詳細は以下の通りです。
生活福祉資金貸付制度の資金の種類 | 資金の概要 | 借入限度額 | 対象の世帯 |
---|---|---|---|
総合支援資金 (生活支援費・住宅入居費・一時生活再建費) |
・生活支援費 生活再建の間までに必要な費用 ・住宅入居費 住宅を借りるために必要な敷金礼金を払うための費用 ・一時生活再建費 就職・転職・滞納・債務整理などの費用 |
生活支援費:最大20万円 住宅入居費:最大40万円 一時生活再建費:最大60万円 |
低所得世帯 |
福祉資金(福祉費) | 生業を営むための資金など | 最大580万円 | 低所得世帯 障害者世帯 高齢者世帯 |
福祉資金(緊急小口資金) | 緊急かつ一時的な生計の維持のための資金 | 最大10万円 | 低所得世帯 障害者世帯 高齢者世帯 |
教育支援資金(教育支援費・就学支度費) | ・教育支援費用 低所得世帯に属する者が 高等学校、大学又は高等 専門学校に就学するため に必要な経費 ・就学支度費 低所得世帯に属する者が 高等学校、大学又は高等 専門学校への入学に際し 必要な経費 |
教育支援費:1人あたり最大月6.5万円 就学支度費:最大50万円 |
低所得世帯 |
不動産担保型生活資金 | ・不動産担保型生活資金 低所得の高齢者世帯に対して不動産を担保として生活資金を貸す資金 ・要保護世帯向け不動産担保型生活資金 要保護の高齢者世帯に対し、一定の居住用不動産を担保として生活資金を貸し付ける資金 |
土地の評価額の70%程度 | 低所得世帯 高齢者世帯 |
(参照:全国社会福祉協議会 民生部「生活福祉資金貸付制度について」)
4種類の資金に分けたあとも細かく資金が分けられるため、資金の目的や限度額などがそれぞれ設けられています。
その中でも、年金受給者が利用できる資金は福祉資金(福祉費・緊急小口資金)・不動産担保型生活資金などが該当すると考えられます。
【金利は連帯保証人ありで無利息】【連帯保証人なしで1.5%】
生活福祉資金貸付制度の利息は最大1.5%の年利です。
生活福祉資金貸付制度の利息(年利) | |
---|---|
連帯保証人あり | 利息なし |
連帯保証人なし | 年利1.5% |
連帯保証人ありの場合は利息ゼロでお金を借りることができます。連帯保証人なしの場合は年率1.5%の利息が発生します。
年利1.5%は金融機関で借りることと比較しても低金利でお金を借りることができており、連帯保証人がつけば利息0でお金を借りることができることを考えると、福祉資金貸付制度の金利は非常に優しいことが分かります。
生活福祉資金貸付制度は年金から天引きではないため返済が必要
生活福祉資金貸付制度の返済は、年金担保貸付制度と違って年金から天引きではありません。
生活福祉資金貸付制度はあらかじめ指定した口座から口座振替で自動的に引き落としされます。
天引きによって自動的に返済を行うシステムではないため、支払い期日までに指定した口座の口座残高を返済金額分以上にしておく必要があります。
口座が残高不足で支払い遅れが発生し、口座振替で引き落としできなかった場合、払込票が自宅に届くので払込票を使って支払いを行います。
生活福祉資金貸付制度の返済方法
生活福祉資金貸付制度の返済方法は口座引き落としです。
毎月あらかじめ設定した口座から返済額が自動引き落としされるシステムです。
返済期日(引き落とし日)は各指定の金融機関の口座によって異なります。
返済期日に口座残高不足で引き落としができなかった場合、払込票が届くためその票で支払いをすることも可能です。
注意点としては、返済期日までの支払い遅れを3回行うと口座の自動引き落としが解除されます。
生活福祉資金貸付制度は踏み倒しできません。
支払い遅れや滞納を繰り返すと延滞料金が発生したり、長期間返済がないと法的手段に移行し財産や給与の差し押さえを行う可能性もあります。
支払期日までに口座残高に返済額を払えるだけの金額を入金しておく必要があります。
生活福祉資金貸付制度と障害年金を両方もらうことは可能?
結論から述べると、障害年金と生活福祉資金貸付制度のうちの総合支援資金を併用して両方からお金をもらうことはできません。
それ以外の項目についても、市村町によって対応や見解が異なる可能性があるため、近くの福祉協議会を探して聞いてみる必要があります。
(参照:全国社会福祉協議会地域福祉部「全国の社会福祉協議会一覧」)
生活福祉資金貸付制度のメリットとデメリット
生活福祉資金貸付制度はお金を借りることや生活の相談をすることで生活困窮者が生活の自立を図る制度です。
しかし、メリットも多い一方でデメリットがあることも確かです。
生活福祉資金貸付制度を利用している人もこれから利用する人もメリットとデメリットを把握し理解しておくことで、自身に不利益を被ることがないようになります。
メリットとデメリットをまとめた表が以下のものです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
生活福祉資金貸付制度 | ・年金受給者でもお金を借りることが可能 ・年金収入のみでも申し込み可能 ・金利は保証人ありで無利息、保証人なしで年利1.5%と低金利 |
・申し込みから借り入れまで約1カ月ほどかかる ・資金の種類によって限度額が少なくなる ・年金から天引きではないため、自分で返済する必要がある ・支払い遅れや滞納を続けると法的手段に移行し財産や給与の差し押さえの可能性もある |
年金受給者にとって福祉資金貸付制度のメリットは、年金受給者でもお金を借りれることや年金収入のみでも申し込み可能な点です。
また、金利も保証人がいれば無利息・保証人なしで年利1.5%と低金利でお金を借りることが可能な点です。
デメリットとしては、生活福祉資金貸付制度は即日融資や数日中の借入ができません。
また、資金の種類によっては限度額が減少する可能性もあり、希望借入額まで借りれないケースも考えられます。
即日融資を希望している・今日中にお金が必要・高額の大きな金額を借りたいという人は消費者金融のカードローンで借りることがおすすめです。
「リバースモーゲージ」で家や土地を担保に定期的にお金を借りることも可能
年金受給者でもお金を借りたいと思う人は住んでいる住宅を担保にお金を借りるリバースモーゲージもお金を借りる方法の1つです。
今住んでいる住宅を担保するので、担保にした住宅に住み続けながらお金を借りることができるため、高齢者向けのお金を借りる制度として最近注目されています。
リバースモーゲージは国の制度ではなく、金融機関が取り扱うローン
リバースモーゲージは国の制度でお金を借りるわけではなく、各金融機関に申し込みをしてお金を借りるローンと同じような仕組みです。
実際にリバースモーゲージがどんな制度なのかを以下で詳しく解説します。
リバースモーゲージとは何?仕組みや特徴
リバースモーゲージとは、住宅や土地を担保に定期的・または一括でお金を借りる方法です。
一般的な不動産担保ローンと違う点は、借りたお金を返済できれば不動産が残る不動産担保ローンとは違い、リバースモーゲージは住宅を売却する前提でお金を借ります。
リバースモーゲージ | 不動産担保ローン | |
---|---|---|
借り入れ方法 | 分割借り入れ | 一括借り入れ |
借入限度額の目安 | 住宅の評価額の約5割 | 住宅の評価額の約7割~8割 |
毎月の返済 | 利息のみ | 元本と利息 |
金利 | 変動金利 | 固定金利・変動金利 |
相続人の同意 | 必要 | 不要 |
特徴 | 最終的に売却を前提としたローン | 借入額を返済できれば不動産はそのまま(返済できない場合は不動産を売却) |
毎月の返済額としては利息だけ払うリバースモーゲージの方が負担が少ないです。
利用できる年齢は55歳~84歳・60歳以上・70歳以上など高齢者でも借りれるような年齢設定となっており、老後の生活にゆとりをもたせることが可能です。
リバースモーゲージのお金をの受け取り方法は年金型・一括融資型・自由融資型の大きく3つの種類に分けられます。
リバースモーゲージで借りたお金の受け取り方法 | 受け取り方法 |
---|---|
年金型 | 定期的に融資を受ける受け取り方 |
一括融資型 | まとまった融資を一括で受け取る方法 |
自由融資型 | 規定の金額の範囲内で随時必要な時にお金を受け取る方法 |
(参考:国民生活センター「リバースモーゲージとリースバック」)
お金の受け取り方も選べるため、必要な分だけ借りたい人や大きな金額のお金を借りたい人などニーズにあわせてお金を借りることができます。
自宅を担保にして住み続けながらお金を借りることができるため、土地や住宅を持つ人は生活に負担を感じることなくお金を借りることができる点がリバースモーゲージのメリットです
リバースモーゲージの申し込み窓口は銀行
リバースモーゲージは各金融機関の金融商品です。
そのため、申し込み窓口は銀行や信用金庫などの金融機関が窓口です。
- 金融機関の窓口に来店する
- 商品の概要や必要な書類などの説明を受ける
- 必要書類を提出し申し込みを行う
- 審査(約2週間~3週間ほど)
- 審査通過後、店頭に来店し契約手続きをする
- 契約完了後、借り入れが可能になる
リバースモーゲージの申し込みから融資までの流れは上記の通りです。
特に難しい手続きがないため、必要書類を準備しておけばスムーズに手続きを進めることが可能です。
リバースモーゲージはやばい?悲惨なデメリットもある
リバースモーゲージは土地・住宅を担保にしてお金を借りることができる便利な金融商品です。
しかし、リバースモーゲージにもやばいデメリットがあります。
デメリットを理解しないままリバースモーゲージを利用すると、えぐい罠にひっかかり悲惨な結末になる可能性があります。
下記がリバースモーゲージのデメリットです。
リバースモーゲージを利用する前にしっかり把握しておく必要があります。
- 推定相続人(子ども含む)の同意が必要
- 長生きした場合、借入限度額までお金を借りてしまう可能性がある
- 変動金利なので毎月の返済額が変動する可能性がある
- 担保にしている不動産価値が落ちた場合返済が必要になる
- 契約期間を終了した場合、生きていたら元金と利息を一括請求される可能性がある
- 死んでしまうと同居人(配偶者、子ども)が家を失う可能性がある
- 相続人に借金が残る可能性がある
上記はリバースモーゲージの悲惨なデメリットの一部です。
特に、リバースモーゲージ利用中に死亡した場合、担保にしていた住宅は返済のために売却される可能性があり、最悪の場合同居している家族が家を失う悲惨な結末を迎えることになります。
また、土地や住宅の価値が下がれば返済額が増えたり、相続人に借金を背負わせてしまうなどリバースモーゲージには、将来的に潜む罠があります。
リバースモーゲージを利用するときは最悪のケースまで想定する必要があります。
単にお金を借りたいということだけであれば、すぐに借りれてやばいデメリットなどがないカードローンでお金を借りる方が安心してお金を借りることができます。
ゆうちょ銀行に貯金がある人は「貯金担保自動貸付け」でお金を借りる
ゆうちょ銀行でお金を枯れる貯金担保自動貸付けを利用することで年金受給者でもお金を借りることができます。
実はゆうちょ銀行で貯金をしている人は、ゆうちょ銀行の貯金を担保にしておくことでゆうちょ銀行からお金を借りることが可能です。
自分の貯金を担保にお金を借りることができるため、貯金額や年金収入を減らさずにお金を借りることができます。
貯金担保自動貸付けの基本情報や特徴を以下で解説します。
貯金担保自動貸付けとは何?基本情報
ゆうちょ銀行の担保自動貸付けの基本情報をまとめたものが以下の表です。
ゆうちょ銀行「貯金担保自動貸付け」 | |
---|---|
担保とするもの | 担保定額貯金または担保定期貯金 |
いくらまで借りれる?(借入限度額) | 1口座最大300万円(預金金額の90%) |
貸付期間 | 借入日から2年間 |
利息(年利) | 担保定額貯金の場合:返済時の約定金利(%)+0.25% 担保定期貯金の場合:返済時の約定金利(%)+0.5% |
利子の計算 | 1年を365日とする日割り計算 |
返済方法 | 貸付金額と貸付利子の相当額を通常貯金に預入する |
担保の該当となる貯金は担保定額貯金もしくは担保定期貯金です。
借入限度額は1口座で最大300万円ですが、預金額の90%までという規則もあるため預金額によっては最大300万円まで借りれない可能性もあります。
金利(年利)は0.252%~0.502%です。
この金利は銀行カードローンや消費者金融カードローンと比較すると、非常に低い金利であることがわかります。
また、毎月返済するという約定返済もないため、長い期間をかけてゆっくり返済することが可能です。
貯金担保自動貸付けを利用できる人は低い金利でお金を借りることができます。
貸付の担保とするものは担保定額貯金か担保定期貯金
貯金担保自動貸付の貸付の担保になる貯金は担保定額貯金か担保定期預金です。
どちらかの貯金口座を持っていればそれを担保にお金を借りることが可能です。
担保定額貯金・担保定期貯金は口座を作成するだけなので、申し込みには審査や申し込み条件などはありません。
返済方法は通常貯金に預け入れするだけで自動的に行われる
貯金担保自動貸付けの返済方法は、利息を含めた返済金額を通常貯金に預入しておくだけで自動的に返済することができます。
貸付日から2年間の間で何回にも分けて返済しても問題ありません。
担保定額貯金と担保定期貯金は契約の満期を迎えたタイミングで通常貯金に自動的に預入されます。
返済期間に完済できなかった場合は、貯金から利息と元金が自動的に差し引かれるため、貯金の計画が狂う可能性があるため注意が必要です。
どうしても生活が困窮した時・返済できないときは生活保護を利用する
年金受給者でどこからもお金を借りることができない場合、最終手段として生活保護を利用してお金を支援してもらう方法もあります。
年金と生活保護の同時受給は可能です。
年金収入のみで生活が困窮している人は、生活保護のお金があるだけでかなり生活が楽になると考えられます。
生活保護の利用対象者は、年金含む年収が厚生労働省の定めた最低生活費を下回っていることが条件です。
支給される保護費
厚生労働大臣が定める基準で計算される最低生活費と収入を比較して、収入が最低生活費に満たない場合に、
最低生活費から収入を差し引いた差額が保護費として支給されます。
(引用:厚生労働省 生活保護制度)
生活保護は国が定める生活困窮者への最後のセーフティネットになります。
年金受給者でも最低生活費より少ない年金だった場合、生活保護を受給しても年金が減額されることはないため安心して利用することができます。
生活保護の申し込み窓口は近隣の福祉事務所になります。
年金受給者で本当にどこからもお金を借りれない時は、生活保護を検討することで生活が豊かになる可能性があります。
年金を担保にするという発想がそもそも無かった。また、年金を担保にすると言っても、誰でも出来るわけではなく、やはり、いくつかの条件付きであることは致し方ないのだろう。
令和4年には年金を担保にする貸付は廃止とのこと。これからは、生活福祉資金貸付制度の本領発揮となるのだろうが、高齢者に仕組みをどう理解してもらうのか、また、分かりやすく周知するのかが目下の問題であろう。
消費者金融で借り入れる際に、アルバイトを見つけるとあるが、これも中々難しいように感じる。
私が経営者であれば、前途のある若者と年金受給者の老人、どちらを雇うかと言われれば、申し訳ないが若者を選んでしまう。
自分自身もいずれ直面する問題である。対岸の火事という訳にはいくまい。