リボ宣言を利用すれば、会計時にリボ払いと伝えなくてもすべての支払いをリボ払いにできます。便利なサービスですが、使い方や仕組みを理解していないと、大きく損をする可能性が高いため、デメリットも大きいサービスです。
リボ宣言の利用を検討している人のために、リボ宣言の仕組みやデメリット、対策などについて紹介します。リボ宣言を使う前に見ておくことで、リボ払いの上手な使い方や適切なリスク管理能力が身につくので、ぜひ目を通してください。
また、リボ宣言の危険性を正しく伝えるために、リボ払いの仕組みやリスクについても併せて解説します。リボ払いは扱いを間違えると、今後の人生に大きな影響を及ぼすこともあるため、どんな使い方をしたら危険なのかを知っておくことが大切です。
- リボ宣言は、支払いがすべてリボ払いになるサービス
- リボ宣言が危険といわれる原因は、高い手数料やリボ払いだと知らずに登録してしまうから
- リボ宣言は簡単に解除できる、ただし残高はリボ払いで支払い続ける
- リボ払いを利用すると、使った金額にかかわらず毎月の支払い金額が一定になる
- 残高スライドリボルビング方式は、残高に応じて支払い金額が変動する
リボ宣言とは
リボ宣言とは、セゾンカードで利用できるサービスです。専用会員サイトである「Netアンサー」または、自動音声ガイダンスから登録ができます。会員登録すると、国内外での支払いが自動的にリボ払いに変更されます。
リボ宣言には、「長期コース」、「標準コース」、「定額コース」の3つの返済コースが選べ、コースによって月々の返済金額が異なります。リボ宣言の手数料は、コースの種類を問わず年率15%です。
リボ宣言によって設定したリボ払いは、支払いが長期化しやすいため、手数料をたくさん取られる点がデメリットです。リボ宣言をやめたい場合は、「Netアンサー」から簡単に解除できるので、いつでも解除できるようにしておくことをおすすめします。
- リボ宣言を登録すると、支払いがすべてリボ払いになる
- リボ宣言では、支払いコースを問わず年間一律15%の手数料がかかる
- リボ宣言の登録や解除は、会員サイトの「Netアンサー」からおこなえる
セゾンカードの自動でリボ払いになる決済方法
リボ宣言とは、セゾンカードで利用できるリボ払いのサービスです。リボ宣言に登録すると、クレジットカードによる支払いがすべてリボ払いにより決済されます。支払い時に一回払いや分割払いを指定したとしても、決済はリボ払いでおこないます。(リボ払いと分割払いの違い)
月々の支払いは、どれだけ使ったとしても、コースによって決められた金額分までしか支払われません。コースによっては、支払い金額を自由に変更できるため、自分の収支に応じて支払い金額を自由に調整できる点が特徴です。
リボ宣言を登録する際は、毎月14日の23時30分までに登録することで、翌月の請求からリボ宣言を適用できます。この時刻をすぎてから登録した場合、翌々月の請求からリボ宣言を適用することになるので、登録タイミングには注意してください。
リボ宣言の金利手数料
セゾンカードによるリボ宣言には、リボ払いの残高に応じて手数料が発生します。手数料はコースを問わず年率15%です。たとえば10万円の残高が1年間残っていた場合、残高は1万5千円増加して11万5千円です。
手数料は、支払い残高や返済期間の長さに比例して増えていきます。残高に対して支払い金額が少なすぎると、月々の支払いが手数料の支払い分で相殺されてしまい、いつまでも残高が減らなくなってしまうので十分な注意が必要です。
返済は長期コース・標準コース・定額コースから選択OK
リボ宣言は、3種類のコースから返済プランを選択できます。各コースでは返済金額が異なるだけで、手数料などは変わりません。具体的なコース名と返済内容は、以下の通りです。
返済コース | 支払い金額 |
---|---|
長期コース | ショッピングリボの残高に応じて変動、最低3千円 |
標準コース | リボ算定日の残高に応じて変動、最低1万円 |
定額コース | 5千円単位で自由に変更可能 |
長期コース及び標準コースでは、残高の増加に応じて一定割合で支払い金額が増えていきます。長期コースのほうが支払い金額の増加が緩やかなため、支払い期間が長くなっている点が特徴です。定額コースでは、自分の好きな金額を5千円単位で指定できるため、より柔軟な支払いが可能です。
リボ払いシミュレーション(返済期間別金利手数料)
下記の表は、残高10万円を標準コースと長期コースで返済した場合の返済期間と合計の返済金額を表したものです。残高が10万円の場合、標準コースでの返済金額は1万円、長期コースでの返済金額は3千円に設定されます。
長期コースでは1回当たりの支払い金額が少なくて済む反面、支払い期間は標準コースの3倍以上です。支払い期間が長い分手数料も増えてしまい、最終的な支払い金額には13,130円もの差が開く結果となりました。
リボ宣言を続けて残高が増えていけば、この差はどんどん大きくなってしまいます。毎月の負担を軽くしたいからと長期コースを選ぶと、最終的な支払い金額に大きな差が出てしまう点は注意が必要です。
10万円・年利15.0% | 1万円(標準コース) | 3千円(長期コース) |
---|---|---|
支払い回数 | 11回 | 35回 |
金利手数料 | 7,182円 | 20,312円 |
返済総額 | 107,182円 | 120,312円 |
リボ宣言のメリット・デメリット
リボ宣言は自動でリボ払いになることから、周囲にリボ払いを使っていることがバレない点が大きなメリットです。ショッピングにおけるストレスを大きく軽減してくれるため、気軽にリボ払いを利用できます。
一方で、リボ払い特有の高い手数料と長期的な支払いに悩まされる点は、無視できないデメリットです。安易に使い続けて残高が増えすぎてしまうと、利息の返済に追われていつまでも残高が減らせなくなってしまうので気をつけてください。
解除方法
リボ宣言を解除したい場合は、セゾンカードの会員サイトである「Netアンサー」から簡単におこなえます。手順は以下の通りです。
- 「Netアンサー」にログインし、「詳細確認・お支払変更」をクリック
- お支払変更項目内のリボ払いから、リボ宣言を選択して解除ボタンをクリック
また、自動音声サービスのパーソナルアンサー(0120-770-567)からでも、リボ宣言の解除ができます。カード番号と暗証番号を用意して、音声ガイダンスに従ってリボ宣言解除のショートカットキー(2239#)を入力してください。
1つ注意点として、リボ払いの残高が残っているうちにリボ宣言を解除した場合、残高は引き続きリボ払いで返済することになってしまいます。リボ宣言をやめると同時に一括請求されるわけではないため、リボ払いを完済したいなら返済金額の変更をおこなってください。
リボ宣言が危険と言われている理由
リボ宣言は、仕組みや使い方がわからないままに登録をしてしまうと、大きく損をしてしまうことから危険だといわれています。たとえば、どんなに利用金額が少額だったとしても手数料が発生してしまうため、必ず手数料を加えた金額を支払わなければいけません。
また、リボ宣言をリボ払いだと思わず登録してしまう人も多く、その気がなかったのにリボ払いになっていたというケースは多々あります。気づいたときには多額の残高を抱えており、手数料の支払いに追われることになる人も珍しくありません。
さらに、リボ宣言はカード申し込み時のお得なキャンペーンとセットになっていることが多く、キャンペーンに釣られてよく知らないまま登録する人がたくさんいます。仕組みを理解したうえで活用するのは問題ありませんが、よくわからないまま登録をしてしまうのは非常に危険です。
- リボ宣言は少額の利用でも手数料が発生する
- よくわからないまま登録すると、知らぬ間にリボ払いを使うことになる
- カード申し込み時のキャンペーンには、リボ宣言への登録が付随していることが多い
設定金額以下しか残高がなくても手数料がかかるから
リボ専用カードなどでは、支払い残高を超える支払い金額を設定することで、実質一回払いと同じになり手数料がかかりません。しかし、リボ宣言の場合は、設定金額以下しか利用していなくても、手数料が発生します。
たとえば、月の利用金額が5千円の場合、設定金額を1万円にしていれば残高は残りません。しかし、利用金額の5千円には、一か月分の手数料1.25%(年率15%/12)が発生するため、最終的な支払い金額は5063円(端数四捨五入)です。
リボ宣言を利用している限り、手数料によって普通に使ったお金以上の請求をされてしまいます。金銭的余裕がないからこそリボ払いに頼っているにもかかかわらず、一括で支払えるときまで余計な出費が増えてしまうのは、貯蓄の観点からみると大きな損失です。
申込んだ覚えがないのに勝手にリボ払いになっているからとの勘違いから
リボ宣言の多くは、カードの申し込み時に登録されるケースが多いです。カードの仕組みがよくわからないうちから、窓口の担当員に言われるまま手続きを進めてしまうと、雰囲気に流されてリボ宣言の登録をされてしまうことは珍しくありません。
また、リボ払いに気づいてリボ宣言を解除しても、残高が残っているうちはリボ払いは終わりません。自分の勘違いが原因とはいえ、覚えがないのに支払いがリボ払いになっているのは、残高がある限り手数料がかかり続けるリボ払いの性質上、非常に危険といえます。
お得なキャンペーンにつられてリボの仕組みを理解しないままなんとなく申し込んでしまうから
そもそも申し込み時にリボ宣言を登録してしまうのは、お得なキャンペーンに釣られてしまうことが原因です。カードを申し込む際にキャンペーンでお得になること自体は珍しくありません。しかし、注意すべきはキャンペーンの適用条件に、リボ宣言の登録が含まれている場合です。
自分はキャンペーンでお得にカードを作れたと思っていても、実際はその後のリボ払いによって多額の手数料がとられてしまいます。リボ宣言を解除すると、キャンペーンも無効になるケースが多いため、最終的にはリボ払いの手数料分だけ損をしてしまいます。
キャンペーンの条件にリボ宣言が含まれている旨は、大抵小さく記載されているため、意識して契約書を見なければ気づけません。安易にキャンペーンだからと申し込みしてしまうと、リボ払いによって痛い思いをする点も、リボ宣言が危険だといわれる理由の一つです。
リボ払いとは
リボ払いとは、使った金額にかかわらず毎月の支払い金額が一定になるサービスです。支払い残高は次回以降に繰り越され、残高や期間に応じた手数料が発生します。基本的に使った金額よりも支払い金額のほうが少ないため、使い続けるとどんどん残高が増えていく点が特徴です。
下記の表にある通り、リボ払いにはいくつか種類があります。なかでも最も多く採用されているのが、「残高スライドリボルビング方式」と呼ばれる残高に応じて支払い金額が変動する仕組みです。残高が大きいうちはたくさん支払い、残高が減るにつれて支払い金額も減っていきます。
リボ払いの種類 | 特徴 |
---|---|
残高スライド元利定額リボルビング方式 =残高スライドリボルビング方式 |
借入残高の変動に応じて利息を含む返済額が 変動する方式、最も多く採用されている |
残高スライド元金定額リボルビング方式 | 借入残高に応じて、元金充当額が変動する返済方式 |
残高スライド元利定率リボルビング方式 | 借入残高に応じて、定率が変動する返済方式 |
この支払い方式が危険な点は、残高と一緒に支払い金額まで減っていくことです。完済まで時間がかかってしまうので、多くの手数料を取られてしまいます。
リボ払いは支払いが長期にわたり、残高もどんどん増えていきやすい性質から、非常に負担が大きいです。なかには残高の増加で手数料が高くなりすぎて、いくら払っても元本が減らなくなってしまう人もいます。
無計画にリボ払いを使い、残高を返せなくなって破産する人も少なくありません。リボ払いは、月々の支払い金額が少なく収支の管理がしやすいメリットもあります。しかし、明確な返済プランを立てておかないと、手数料によって大きな損失が出てしまうことは忘れないでください。
リボ払いの返済のコツは一括返済
リボ払いでできるだけ損失を抑えた返済をするためには、一括返済が最も効果的です(リボ払いの一括返済とは!返済方法やメリット・注意点や一括返済ができない時の対処方法等解説)。手数料は返済期間に比例して増えていくため、短期で完済してしまえば大きな損失にはなりません。
定額コースであれば、残高を超える支払い金額を設定することで、次回の返済時に残高を一括返済できます。また、一刻も早く一括返済したい場合は、振り込みで残高を支払うことも可能です。
振り込みの際は、事前にカードの裏面にあるインフォメーションセンターへ連絡し、振込金額と入金日の打ち合わせをします。リボ払いを完済したあとは、また残高が増えないようにリボ宣言の解除も忘れずにおこなってください。
✅毎月の返済が1社以上or
✅半年以上払っている人は
借金を減らせる可能性があります。
借金を返すのがしんどい方に。
※いくら減らせるか無料・匿名で試せます。
<診断しても依頼にはなりません>
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弁護士法人・響
\【秘密厳守】誰にもバレない/
↓いくら減るか試してみるだけでもOK↓
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この記事の監修者 | 山口学 |
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事務所 | 株式会社トイント |
法人番号 | 5120001190113 |
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