分割払いをすると毎月の支払いが少なくなるため、多用している人も少なくありません。しかし、分割払いは支払いを先延ばしにしているどころか、手数料によってどんどん支払い総額が増えていくため、安易な利用は禁物です。
分割払いのリスクを伝えるために、分割払いの大まかな仕組みや、デメリットについてまとめました。分割払いが有効に機能する場面があることも事実ですが、無計画に使うのではなく、仕組みを正しく理解して、計画的に利用することが重要です。
また、リボ払いよりはまし、という声も多いですが、どちらも支払い金額が増えることには変わりありません。分割払いとリボ払いの違いについても紹介するので、違いを理解しておくことが大切です。
- 分割払いは手数料が発生するため、安易に利用しない
- 分割払いに依存してしまうと、どんどん支払いを先延ばしにしてしまう
- 分割払いを利用する人は、計画的な利用が大切
- 分割払い手数料は分割するほど大きくなっていく
- 分割払いはリボ払いと違い、支払い回数が決まっている
分割払いはやめたほうがいい理由はなぜ?
分割払いをやめたほうがいい最大の理由は、手数料の存在です。分割払いは分割回数が多いほど分割総額に対して手数料が発生するため、最終的な支払い金額が大きくなってしまいます。
毎月の支払い金額が小さいため実感しにくいですが、完済後に計算してみると本来の支払い金額より1~2割ほど多く支払っているケースも珍しくありません。支払いを先延ばしにできる点はメリットですが、多用するほど失うお金も多くなっていきます。
また、分割払いはお金がなくても気軽に買い物ができるようになってしまうため、物欲に対して我慢ができなくなってしまう点も注意が必要と言えます。最終的な損を避けるためにも、分割払いに頼らず欲しいものはお金を貯めて一括払いで購入する習慣をつけることが大切です。
- 分割払いは、分割回数に応じて手数料が発生する
- 分割払いに慣れると、お金がない状態での買い物に抵抗感がなくなる
- 分割払いに頼らず、お金を貯めて購入する習慣をつける
分割払いは頭の悪い支払い方法なのか?デメリットとは?
分割払いが抱える最も大きなデメリットは、手数料の存在です。利用しているクレジットカードや、分割回数によって手数料は多少前後しますが、いずれの場合も年率12~15%程の手数料がかかってしまいます。
分割払いを多用するほど手数料も高くなっていくため、最終的な支払い総額が大きくなってしまいます。分割によって毎月の支払い自体は少なくなるため、損していることに気づきにくい点も注意すべき点です。
また、分割払いは月の出費を手軽に減らせることからつい頼りがちになってしまい、使い過ぎてしまう人が多いこともデメリットと言えます。分割払いを一度経験してしまうと依存してしまい、なかなか毎月の節約ができません。
- 手数料によって支払い総額が増える
- 毎月の負担が少ないせいで、どれだけ損をしているか気づきにくい
- 分割払いに慣れてしまうと、節約するのが難しくなる
分割手数料がかかる
分割払いを利用すると、分割回数に応じて手数料が発生します。手数料は実質年率で表されており、分割回数が多くなるほど発生する手数料も大きくなっていきます。
たとえば30,000円を3回払い、手数料が年率15%とした場合、毎月の支払い金額は10,000円ではなく手数料を加えた10,251円であり、最終的な支払い総額は、30,753円です。
具体的な手数料は、「100円あたりの分割払いの手数料の額」から計算することで簡単に求められます。たとえば100,000円を100円あたり6.8円の手数料で分割払いした場合、手数料の合計は、100,000×6.8÷100で6,800円です。
- 分割手数料は、分割回数が多いほど大きくなる
- 毎月、分割した金額+手数料を支払う
- 手数料は、年率より100円当たりの手数料のほうが計算しやすい
三井住友カードVISAの分割払い手数料
三井住友カードは3~24回の分割払いに対応しており、手数料は12%~14.75%です。また、2回払いも可能であり、その場合は手数料が発生しません。詳細な手数料は以下の通りです。
(参考:分割払い・あとから分割|クレジットカードの三井住友VISAカード)
分割回数 | 2回 | 3回 | 5回 | 6回 | 10回 | 12回 | 15回 | 18回 | 20回 | 24回 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
実質年率 | 0 | 12.00 | 13.25 | 13.75 | 14.25 | 14.50 | 14.75 | 14.75 | 14.75 | 14.75 |
100円当たりの手数料 | 0 | 2.01 | 3.35 | 4.02 | 6.7 | 8.04 | 10.05 | 12.06 | 13.4 | 16.08 |
楽天カードの分割払い手数料
楽天カードの分割手数料は年率12.25%~15.00%です。三井住友カードと同様、2回払いまでは手数料が発生しません。分割回数は3~36回まで選択できるため、大きな出費でも分割回数を増やして対応できる点が特徴です。
(参考:分割払い|楽天カード)
分割回数 | 2回 | 3回 | 5回 | 6回 | 10回 | 12回 | 15回 | 18回 | 20回 | 24回 | 30回 | 36回 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
実質年率 | 0 | 12.25 | 13.50 | 13.75 | 14.50 | 14.75 | 15.00 | 15.00 | 15.00 | 15.00 | 15.00 | 15.00 |
100円当たりの手数料 | 0 | 2.04 | 3.4 | 4.08 | 6.8 | 8.16 | 10.2 | 12.24 | 13.6 | 16.32 | 20.4 | 24.48 |
dカードの分割払い手数料
dカードの分割手数料は、12.%~14.75%です。2回払いが手数料無料な点も、ほかのカードと変わりません。分割回数は、3~24回です。カード番号によっては最大60回までの分割も可能ですが、基本的に上限は24回と言えます。(dカードのリボ払いを一括返済するには?)
(参考:店頭で分割 | dカード)
分割回数 | 2回 | 3回 | 5回 | 6回 | 10回 | 12回 | 15回 | 18回 | 20回 | 24回 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
実質年率 | 0 | 12.00 | 13.25 | 13.75 | 14.25 | 14.50 | 14.75 | 14.75 | 14.75 | 14.75 |
100円当たりの手数料 | 0 | 2.01 | 3.35 | 4.02 | 6.7 | 8.04 | 10.05 | 12.06 | 13.4 | 16.08 |
支払い総額が大きくなる
分割払いの際に発生する手数料によって、一括で支払うよりも最終的な支払い総額が増えてしまいます。分割回数に比例して手数料の利率も上昇していくため、たくさん分割するほど支払い総額が増えると言えます。
たとえば100,000万円を年率15%で分割払いする場合、分割回数が3回なら支払い総額は102,510円です。しかし、36回分割で支払うと、支払い総額は124,800円まで跳ね上がります。
分割するほど毎月の支払い金額は小さくなるため、損をしている実感はあまりわきません。しかし実際に数字に表してみると、分割手数料によって支払い総額が大きく増えてしまっていることが分かります。
- 分割回数を増やすほど、手数料もたくさんとられる
- 分割すると毎月の負担が減るため、実態に気づきにくい
- 手数料を抑えるためには、分割回数を抑えることが大切
追加で借りてしまう
分割払いを利用すれば、簡単に今月の出費を抑えられます。しかし、分割払いありきの生活に慣れてしまうと、どんどん分割払いを多用して未払いの残高を増やしてしまいます。
分割払いは、あくまで支払いを先延ばしにしているだけです。手数料も発生していることから、借金をしている状態と変わりません。つまり分割払いを多用することは、借金がある状態でさらに追加で借りてしまうことと同じです。
分割払いは借金と違い、見える部分に負担がかからないため、追加で借りてしまう人が後を絶ちません。知らず知らずのうちに、手数料のかかる分割払いが当たり前になってしまうのは、大きなデメリットと言えます。
- 分割払いの多用は、追加で借金することと同じ
- 支払いを先延ばしにし続けると、最終的に返済が大変になる
- 目先の負担が少ないから、デメリットに気づかない
毎月の支払い額が少ないので使い過ぎてしまう
分割払いは、分割するほど毎月の支払い額を少なくできます。10回以上の分割を利用すれば、毎月の支払いが1万円を下回るケースも少なくありません。しかし、支払いが少ないからとお金を使い過ぎてしまうと、分割した残高を支払うお金が残りません。
手元に現金が多く残るので余裕があると勘違いしがちですが、分割すればするほど後半の支払い金額は膨れ上がっていきます。最初は少額の支払いで済んでいたとしても、少額の分割払いが積み重なれば、大きな出費になるのは時間の問題です。
分割払いは本来計画的な運用が大切ですが、手元に使えるお金があると、どうしても使い過ぎてしまう人はたくさんいます。目先の欲に釣られてしまい、後々支払いに困窮しやすい点も、分割払いが抱える大きなデメリットです。
- 分割払いは手元にお金が残るので、使い過ぎてしまう
- 分割払いを繰り返すと、毎月の支払いがどんどん増えていく
- 計画的な運用をしないと、分割払いはリスクが高い
分割払いをする人の特徴
分割払いを利用する人は、基本的に今現在お金に余裕がないケースが多いです。「お金はないけどどうしても欲しいものがある、でも借金は怖い」という人にとって、分割払いは手軽に手持ちのお金以上の買い物ができる便利なサービスと言えます。
また、今月は他の出費で生活が苦しいから、支払いを先延ばしにしたいという人にとっても、分割払いは重宝されます。ただし、あくまで先延ばしにするだけであり、考えなしに利用すると後々返済に追われる点は注意が必要です。
中には、毎月の返済額や分割回数などもすべて計算したうえで、計画的に利用する人もいます。難易度は高いですが、毎月の返済額を調整して支出をうまくコントロールできれば、利息がかかることを含めても、分割払いはメリットのある支払い方法になり得ます。
- 手持ち以上のお金を使って買い物をしたい人は、分割払いを使う
- 今月は苦しいから支払いを先延ばしにしたい人も利用しがち
- 毎月の支出を管理して分割払いを使いこなす人もいる
一括払いできるお金はないが今手に入れたい
大きな買い物をするときは、必ずしも一括払いできるほどお金に余裕があるとは限りません。通常であればお金が足りなければ諦めるしかありませんが、分割払いを利用すればお金がなくても欲しいものを今すぐ手に入れられます。
手持ちのお金以上に買い物をしたい人は、分割払いを頼りがちです。また、欲しいものがあると我慢できないタイプの人も、分割払いを使って買い物をしがちといえます。
ただし、やみくもに分割払いを多用すれば、毎月の支払いがどんどん大変になっていきます。残高が増えた状態でも物欲に負けてしまうと、返済できないほどの請求が発生してしまうため、思い当たる節がある人は注意が必要です。
- 分割払いなら、手持ちのお金がなくても欲しいものをすぐに買える
- 欲しいものを我慢できない人は、分割払いに頼りがち
- 残高が増えも我慢できない人は、支払いに苦労するケースが多い
毎月の返済額・返済回数を選んで計画的にショッピングをしたい
収支のやりくりを計画的におこなえる人にとって、分割払いは非常に便利なサービスと言えます。毎月の返済額をある程度自由に変えられるため、支出のコントロールが容易だからです。
たとえば収入に波がある人は、毎月同じ出費が発生すると生活が苦しくなる月が出てしまいます。しかし、分割払いで支出をずらせば、収入の多い月にたくさん支払って、少ない月には返済を抑えるといった運用が可能です。
分割払いを効果的に利用するためには、計画的な運用が欠かせません。しかし、しっかり返済計画を立てて支出のコントロールを目的として利用するのであれば、利息のデメリットを抑えつつメリットを最大限生かした運用が可能です。
- 毎月の支出をコントロールしたい人は、分割払いが役に立つ
- 計画的に利用すれば、メリットがデメリットを上回るケースもある
支払いを先送りにしたい
急な出費が続いたり、思ったより収入がなかったりなどの理由で、支払いを先送りにしたい人にとっても、分割払いや役立ちます。大抵のクレジットカードは一括で決済した後でも分割に変更できるため、手軽に今月の支出を抑えられます。
分割回数を調整すれば、どの程度まで先送りするのかも決められます。そのため、数か月だけ先延ばしにしたい人から、年単位で支払いを引き伸ばしたい人まで、様々なニーズにこたえることが可能です。
ただし、先送りに甘えて分割払いに依存してしまうと、分割した支払いが積み重なって返済が困難になってしまいます。多少支払いが大変でも、先送りし過ぎないことが大切です。
- 諸事情で支払いを遅らせたい場合、分割払いなら手軽に先送りできる
- 分割回数に応じて、先送りの程度も自由に決められる
- 先送りし過ぎず、支払えるぎりぎりの分割回数にすることが大切
クレジットカードの分割払いの仕組み
一般的に、クレジットカードの請求は、その月に使った分がすべて一度に請求されます。しかし、一括で支払うはずだった残高をあらかじめ決めた回数で分割し、毎月少しずつ支払っていくのが、分割払いの仕組みです。
分割払いを利用する際は、最初に分割回数を決めます。分割払いは分割回数に応じて手数料がかかってしまいますが、2回までの分割であれば、手数料が発生しないケースも多いです。2回払いは、利用金額を2等分にして、今月と来月で半分ずつ支払うイメージです。
一口に分割払いと言っても、分割方法は一種類ではありません。支払い回数を決めて支払う一般的な分割払いのほかに、毎月の支払い金額を決めて支払うリボ払いも、広義的には分割払いと言えます。また、ボーナスに一括で支払う、ボーナス払いもあります。
- 本来一括で支払う金額を、何回かに分けて支払うのが分割払い
- 2回払いまでなら手数料が発生しないクレジットカードも多い
- リボ払いやボーナス払いも、広義的には分割払い
回数・ボーナス払い・リボ払いから選べる
一般的な分割払いは、支払い回数を最初に決めます。利用金額と分割回数が決まっているので、いつまでいくら支払い続けるのかが明確に把握できる点が特徴です。
一方、リボ払いも複数回に分けて支払いをおこなうため。分割払いの一種と言えます。リボ払いは支払回数ではなく、毎月の支払い金額を決めます。支払い金額が大きければすぐに完済が可能な一方で、支払い金額が少ないといつまでも支払いが終わらない点には注意が必要です。
また、半年ごとのボーナスの時期まで支払いを先延ばしにし、時期がきたら一括で支払うボーナス払いもあります。支払いを先延ばしにするにもかからわず、分割払いやリボ払いと違い、手数料がかからない点が特徴です。もちろん、ボーナスがない人でも利用できます。
- 分割払い:支払い回数を決めて、毎月決まった金額を決まった回数支払う
- リボ払い:毎月の支払い金額を決めて、残高がなくなるまで支払い続ける
- ボーナス払い:ボーナスの時期(7月と12月が多い)まで先送りして一括払いする
2回までの分割では手数料がかからないケースが多い
分割払いは、分割回数が多ければ多いほど、発生する手数料も大きくなっていきます。単純に手数料の年率が上がるだけでなく、完済まで時間がかかる分手数料が発生する期間も長くなることから、最終的な支払い総額には大きな差が生まれます。
一方で、2回までの分割払いは手数料が発生しないクレジットカードも多いです。「2回払い」と呼ばれて区別されることもあり、分割払いよりも気軽に利用できると言えます。
もちろん、2回払いであっても支払いを先延ばしにしている点は同じため、多用すれば来月の支払いが大変になってしまいます。あくまで支払いを先送りにする手段としては、比較的デメリットが少ない支払い方法だと考えるべきです。
- 2回払いなら、手数料が発生しないことも多い
- 分割回数が増えると、返済に時間がかかる分手数料が多く発生する
分割払いとリボ払いの違い
分割払いとリボ払いは、どちらも複数回に分けて返済をおこなう支払い方法です。しかし、返済方法や期間などが大きく異なるため、同じ金額を支払うとしても、返済総額には大きな違いが出る可能性が高いです。(リボ払いと分割払いの違いとは?支払いの比較や手数料はどっちが得なのか等わかりやすく解説)
分割払いは、支払い回数を設定します。完済までの返済数が決まっているため、意図せず支払いが長引くケースは少ないです。一方、リボ払いは毎月支払う金額を自由に設定できます。支払い金額が少ないと、何時まで経っても返済が終わりません。
また、発生する手数料も異なり、基本的に分割払いよりリボ払いのほうが手数料が高く設定されています。支払い期間が延びやすいことからも、リボ払いのほうが最終的な返済総額が膨れ上がってしまいがちです。
- 分割払いは、返済回数を指定して返済する
- リボ払いは、返済金額を指定して返済する
- 手数料は、リボ払いのほうが高くなりがち
返済方法・返済期間の仕組みが違う
分割払いは、支払い回数をあらかじめ決めて返済をします。たとえば、12回払いであれば、返済金額を必ず12等分します。どんな条件でも返済回数は変わらないため、想定以上に返済が長引くケースはありません。
一方、リボ払いは返済金額を決めて返済をします。毎月1万円の指定をした場合、どれだけ残高があっても毎月の支払いは1万円だけです。毎月の負担が変わらない一方で、返済金額が少なすぎると、発生する手数料に返済が追い付かずいつまでも返済が終わりません。
また、分割払いは繰り返し利用すると、その分毎月の支払いが増えていきます。しかし、リボ払いはどれだけ多用しても毎月の返済金額が変わりません。月ごとの負担が大きいのは分割払いですが、使い続けて返済総額が大きくなるのは、圧倒的にリボ払いのほうです。
- 分割払いは完済までの期間が決まっているが、リボ払いは決まっていない
- 毎月利用すると、分割払いは負担が大きくなるが、リボ払いは増えない
- リボ払いのほうが、返済期間が長く手数料を多く取られがち
手数料が違う
手数料は、分割払いよりリボ払いのほうが高くなりがちです。たとえば三井住友カードの場合、分割払いの手数料が12%~14.75%である一方、リボ手数料は一律15%かかります。
リボ手数料は金額を問わず決まった利率がかかるため、分割払いよりも高い手数料を取られがちです。また、返済回数が決まっていないことから返済が長期化しやすいリボ払いの場合、手数料が発生する期間や金額も比例して大きくなっていきます。
分割払いはどんなに分割回数が多くてもいずれ返済が終わりますが、リボ払いは返済金額が少なすぎると、発生する手数料が支払い金額を上回ってしまい、いつまでも残高が減りません。分割払いと違い、とられる手数料に際限がない点も、リボ払いの大きな特徴です。
- リボ払いのほうが、手数料の利率が高い
- 支払い期間が決まっていないリボ払いは、発生する手数料にも際限がない
- 支払い金額によっては、発生する手数料のほうが多くなってしまう
分割払いで信用が落ちる事はないがやめたほうがいいこと
分割払いは毎月の負担を軽くしてくれるとはいえ、多用すればその分負担が大きくなり、滞納するリスクが高くなってしまいます。そして、万が一滞納してしまうと信用情報に記録され、今後のカード利用や追加の借金ができなくなってしまう可能性が高いです。
また、分割回数が多いほど毎月の負担は減りますが、その分発生する手数料も膨大になってしまいます。手数料による損失という意味では、返済回数を最大にするのは最も発生するコストが高いです。
分割払いで痛い目にあいたくなければ、目先の支払い金額に惑わされず、分割回数は最低限にとどめることが重要と言えます。また、利用し過ぎで支払いができなくなるケースも避けるために、計画的な運用が大切です。
- 支払いが滞納してしまうと、信用情報に傷がつく
- 分割回数は増やし過ぎず、最小限にとどめる
支払いに遅れて滞納すると信用情報に記録される
クレジットカードの支払いを滞納してしまうと、信用情報に事故情報として記録されてしまいます。分割払いは最初の月こそ少額の支払いで済みますが、毎月分割払いを使うと後半は支払いが大変になるため、滞納する可能性は決して低くありません。
信用情報に傷がついてしまうと、現在使っているカードの利用残高を一括請求されたり、カードの利用を止められたりします。また、新しくカードを作ったり、借金をしようとしたりしても、信用情報を理由に断られる可能性が高いです。
信用情報は完済後、約5年間は履歴が残り続けるため、一度でも滞納すると大きな悪影響をもたらします。万が一にも支払いが遅れる事態を回避するためにも、分割払いの無計画な多用は厳禁です。
- 分割払いを繰り返すと、返済が遅れるリスクが高まる
- 信用情報に傷がつくと、一括返済やカードの利用停止などのリスクがある
- 信用情報の履歴は、完済しても5年程度残り続ける
返済回数を最大にすること
返済回数を最大にすると、毎月の支払い金額は非常に小さくなるため、つい分割回数を最大にしがちな人は多いです。しかし、完済まで時間がかかる分手数料を多く支払わないといけないため、最終的には大きく損をしてしまいます。
分割回数が多いと手数料の年率も高く設定されるため、低回数の分割払いとは比較にならない手数料が発生します。また、最大回数の分割払いは完済まで2~3年かかるため、後続の分割払いも支払が重なりやすく、結局毎月の負担は大きくなってしまう可能性が高いです。
数年たってから返済金額の大きさに後悔しても、既に利用してしまった分は根気強く返済するしかありません。後になって大変な思いをしないためにも、分割回数は最小限にとどめることが大切です。
- 分割回数を最大にすると、非常に高額な手数料が発生する
- 毎月の分割払いが積み重なり、数年後の支払いが大変になってしまう
- 大変な思いをしてから後悔しても、既に利用した残高は消えない
分割払いでよくある質問
リボ払いと分割払いはどっちがいいですか?
分割回数は支払い回数が決まっているため、完済までの期間が決まっています。一方リボ払いは、毎月の返済金額によって返済期間が前後するため、使い過ぎたり返済金額が小さすぎたりすると、いつまで経っても返済が終わりません。
毎月の負担が少ないのはリボ払いですが、返済期間やかかる手数料は分割払いとは比較にならないほど高いです。返済地獄に陥らないためにも、特別な事情がない限りは、分割払いを優先して利用すべきと言えます。(詳しく見てみる >>リボ払いの金利(手数料)とは?返済するコツやカードローンや分割払いとの違い・返済できずやばい時の対処方法等解説)
分割払いにするメリットは?
分割払いを利用すれば、たくさん使った月でも手軽に出費を抑えられます。急な出費があったり、お金を残しておきたくなったりした場合でも、簡単に現金を確保できます。
また、分割払いを利用した時点で返済期間や毎月の支払い金額が決まるため、支出をコントロールしやすい点も大きなメリットです。たとえば、毎月の収入に波がある人なら分割払いを利用することで、収入が少ない月でも生活に苦労しません。(詳しく見てみる >>リボ払いはデメリットしかない?理由やメリットも理解し上手に使う方法や注意点等解説)
分割払いは悪い事ですか?
分割払い自体は、決して悪いサービスではありません。月の負担を軽くしたり、毎月の返済計画を立てやすくしたりできるため、メリットも多い便利な仕組みと言えます。
しかし、無計画に利用すると、手数料をたくさんとられたり、分割払いに依存して使い過ぎてしまったりするリスクもあります。結果的に悪い支払い方法になってしまう可能性はあるため、計画的な利用が大切です。
分割払いを繰り返していると住宅ローン審査に影響しますか?
住宅ローンの審査では、クレジットカードの分割払いももれなく調査されます。分割払いを日常的に使っていると、返済能力を疑問視され、審査に悪影響を与える可能性が高いです。
2回払い程度なら大きな影響はありませんが、分割回数が増えるほど審査に与える影響も大きくなっていきます。住宅ローンを契約したいなら、最大回数の分割払いを利用すべきではありません。
分割手数料は何回からかかりますか?
ほとんどのクレジットカードは、2回払いまでなら手数料が発生しません。3回以降は基本的に手数料が発生し、分割回数に比例して手数料も増えていきます。
分割回数が増えると手数料の発生する期間が長くなるだけでなく、手数料の年率も上昇してしまいます。手数料を抑えたいなら、可能な限り2回払いを利用し、3回以降の分割を利用するにしても分割回数を抑えることが大切です。
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この記事の監修者 | 山口学 |
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